SA(チューデント・アシスタント)のパワー2

【授業研究】先週、SAの思い付きで、授業「ロジカルシンキング実践」で各チームが作った模造紙の図解をライン上にアップして質問をとるという大胆な手法のその後です。
 全12チームがアップできたのは授業の1時間くらい後に、SAが確認してくれました。学生への課題は「次の授業までに2つの質問を出すこと」でした。70名が2つずつ質問すると140個。140÷12=11.ですから、各チームに平均11個の質問が行くことになります。その次の授業がある朝に確認してみると、各チームに5〜10くらいです。少し少ないかなと感じたので、「午前中と昼休みまでに、1人2個の質問を入れてください」とラインで受講している全学生に呼びかけます。これもラインの便利なところです。
 結局、授業開始時には概ね140くらいの質問が出そろいました。そこで授業の冒頭で「では、各チームで書きこまれた質問を見ながら、気づきを共有し、模造紙の内容を修正したり、発表原稿の作成をしてください」と指示します。
 全チームはスマホを見ながら話し合いを始めます。70人全員がスマホを出して、話し合っている光景は不思議な光景です。でも学生たちは真剣です。この日の授業は私がほとんど講義をすることなく進みました。発表、質疑応答と続き、振り返り。学生の意見を聞いて20分間に設定したリフレクションカード記入は「し〜ん」としています。学生の集中力と気づきの深さが現れます。
 スマホを使うことで20〜30分程度の時間有効に使うことができ、昨年の方法より、はるかに多くの質問を各チームはもらうことができました。それが深い学びにつながったと感じる場面もいくつかありました。よい方法です。授業スキルが1つ増えました。