三重県立川越高校に伺いました。

【授業研究】2回目の訪問です。今回は生徒向けに授業を行い、その次の時間に振り返り会もどきをやり、放課後に全体研修会を行いました。物理授業では直前に準備時間が不足してバタバタの始まりになり、始めてみると生徒たちの中にはあまり話せない生徒もいるし、学力差もかなりあるし、何より見学の先生たちが多いことに明らかに緊張しているし‥久々に少し不安になりました。
 でも、いつも通りに説明し、質問による介入をいつもより少し丁寧に続けていきます。そうすると、確実にグループの状態は良くなっていきます。後半に難しい問題を並べるということも効いてきます。我ながら、「しくみ、しかけ、教え方、支え方」の力と効果を感じました。こういう「イベント型」の授業をやると、つい見学者に「見せる」ことを意識しがちです。私の不安と焦りの原因もそこにありました。
 これを途中で意識できて立て直せたのは長年の訓練の成果です。同時に改めて「自分を意識し続ける(メタ認知する、行動中に振り返りと気づきを得る、reflection in action)」の大事さを確認することができました。要は「生徒を大切にする」ことと、「自分自身を意識し続ける」ことということになりそうです。