【授業研究】今月、2度目の盛岡での講師を務めました。今回は商業の先生たちが多く、キャリア教育について重点を置いたお話をしました。とはいえ、中心はAL型授業の入門講座です。その中でうれしかったのが、上記の発言です。
「事前に想像していたのは総合実践やマーケティングのような、活用や探究のような科目に応用できると思っていました。しかし、物理の授業を体験すると、むしろ、習得型の簿記などの科目に応用できそうだと感じました」
これはとてもうれしいことです。最近、AL型授業の実践として活用や探究型の授業実践が雑誌等で取り上げられることが多いような気がしています。まあ、活動は派手なので取材や出版としては映えるのかもしれません。しかし、私は地味で大半の授業の中身である習得型の教科科目のAL型への転換こそ重要だと感じています。生徒たちにとって、ねむい、つまらない、苦痛などを感じやすい授業を転換することが、授業や学校生活への意欲を高めるものだと思っています。
私の物理の授業のコンテンツは何も派手なものはありません。ただ、教科書を淡々と進めていたただけです。教科書以上の説明も滅多にしていません。それの内容をきちんと「習得させる」授業こそ、大事なはずです。商業系ではそれが「簿記」なのだと思います。簿記のAL型授業開発が岩手県で広がってほしいものです。ご参加の皆さん、ありがとうございました。