鋭い質問が授業を支えます。

【授業研究】「アクションラーニング(質問会議)」を多用する「リーダーシップベーシック」の授業で、初めてチーム替えをしました。前のチームで多くの成果が上がっていただけに、チームの再編成にはリスクを感じていました。
 最初に、自己紹介の時間をとりました。1つのチームは沈黙しがち。SA(スチューデント・アシスタント)を動かして、やんわりと介入します。他のチームは盛り上がりすぎ?あちこちで女子会的な雰囲気になっています。静かでも不安、騒がしくてもセッションに落ち着いて臨めるのだろうかと不安です。
 セッションを始めると、急に落ち着いた雰囲気になります。問題提示者のテーマも「自分のキャリア発達に関すること」と限定したからかもしれません。真剣な表情はこれまで以上の熱意を感じさせます。
 終了後に1人の学生が質問に来ました。これが非常に鋭い質問でした。簡単に解説したうえで、「これは全体に説明したほうがいいかな?」と尋ねると、「先生、ぜひそうしてください。みんなモヤモヤしていると思います」との返事。「OK、じゃ、次回のテーマはこれで行きましょう」。
 学生の成長を実感でき、学生の意見を取り込みながら、授業を進めていくことができつつあります。「学生も先生も成長する授業」に少し近づいたような気がしました。