現代の高校生像

【授業研究】急ぎの雑誌の原稿を書きながら考えたことです。テーマに関連して「最近の高校生をどう思うか?」に答える必要がありました。一般的には、「今の高校生は主体性がない、勉強しない、挑戦しない、自分の意見を言えない、指示待ち型‥」等々のネガティブな意見が出てくるのだろうなあ〜と感じました。
 しかし、私にはそういう高校生観はほとんどありません。クラスを担任したり、物理の授業を担当したりして、「この子はダメだなあ」と思ったことはありませんでした。みんながとても魅力的でした。少なくとも、私自身が高校生だったときに比べると当時の私より、「きちんと学校に来る、きれいな身なりをしている、勉強もそこそこする、ノートはきちんととっている、宿題は提出する、遅刻少ない‥」と感じていました。まあ、それほど私が高校生・大学生の時は滅茶苦茶だったとも言えます。「私よりひどい高校生」には出会ったことがないのですから(笑)
 きっと、今の高校生や大学生を非難する人たちはみんなきちんとした高校生・大学生だったのだろうなあと思います。だから「私のようにしなくてはダメだよ」と言えるのでしょう。それはそれでうらやましいことです。
 私の特性の1つは「自分がダメ学生だった」と感じ続けていることかも知れません。そのことが60歳を過ぎてもあまり変わらないことも珍しいのかも知れません。そういう視点で、「私よりまともな高校生」を支援・擁護したいと思いながら原稿を書き上げました。「月刊生徒指導(学事出版)2014年3月号」に掲載されます。お時間がありましたらお読み下さい。