生徒同士の話し合いはオンラインでも大好評

【授業研究】昨日のAさんのオンライン授業の続きです。その後のAさんの分析などを見ているとびっくりしたことがあります。それは、Aさんが反転授業(flipped classroom)や「AL型授業」=「アクティブラーニング(能動的学習)型授業」を意識して大きなチャレンジを「初めて」やったということでした。
 それは「生徒の質問に、生徒に答えさせること」でした。チャットルームに生徒からでる質問にそれまでは、Aさんが音声で答えていました。ところが、ある質問に対して、Aさんは「いい質問ですね。だれかこの質問に意見を書いてくれませんか?私はこの問題の図をしばらく書いていますから」と言いました。初めて見学していた私には「いつものことなんだろう」と思うくらい自然な流れでした。
 これをきっかけに、チャットルームは盛り上がります。質問に対する回答が次々に出てきます。その中で、一番理解しやすい説明に対してAさんが「これが一番わかりやすいね」とコメントして終了しました。事後のアンケートでもこれがよかったという意見がたくさんあったようです。
 私が実践してきた高校物理では、この光景は見慣れたものです。生徒たちはしばしば、「先生に教えられてわかるより、自分たちで考えたり話し合ったりしてわかったほうがうれしい」と書いてきたものでした。それと全く同じことがオンラインでも起きるということです。これはすごいことです。Aさんの意欲と実践力に脱帽です。