ワークショップにこだわりすぎ?

【雑感】某所で講演会講師を務めました。時間は90分間、相手は主に10代後半〜20台前半の子供を持つ親の皆さんで約80名でした。このところ、ワークショップにこだわり続ける私は、こういう「短い時間」を苦手とし始めていますし、何が何でも話し合いを入れようとこだわっています。
 結果はかなり好評でした。主催された方からは、「アンケートの記述がとても多くてびっくりしました。これだけでも大成功と言えます」と喜んでもらえました。更に「あの時代の変化や、世代間のギャップの話はみんなが食い入るように聞いていましたね」とのこと。
 実はこの場面はあまり予定していた部分ではなく、質問に答えて話し始めたところでした。自分では少し長く一方的に話していたので、「失敗したな」と思ったところでした。ここがよかったというのはアンケートの中にも散見されました。「新しい言葉をたくさん知ってよかった」「時代について勉強するべきだと思った」「紹介された本を読んでみたい」などです。
 「それなら、ここはきちんとワンウェイの講義の準備をして話せばよかった」と少々後悔しています。ワークショップにこだわりすぎて、「講義」すべきところを疎かにしたとの思いもあります。状況と時間に応じて、ワンウェイも計画的に取り入れるべきだと感じました。
 結局、ワークショップ型の話し合いはいつもの私にしては「とても少ない」ものだったのですが、それでも多くのアンケートに「ワークショップ型がよかった」「他の人と話せてよかった」の記述がたくさんでした。少しの時間を話し合ってもらうだけでも良いのだと改めて感じました。今後、短い時間の講師もいくつか引き受けています。ワークショップにこだわりすぎず、両方の方法をうまくハイブリッドとして使いたいものだと感じています。