「わからない」が「わかる」に変わっていくときの生徒の喜びを味わえました

【今週の振り返り】研修会の最後に若い先生が代表でお礼の言葉を述べてくれました。聞けば、去年採用試験に合格して、来年度からは正規の教諭として教壇に立つとのこと。この体験が彼女にとって成長の原動力になってほしいと思いました。
 研修会プログラムを考えるときにこう考えています。なぜ、アクティブラーニング型授業は少数派なんだろうか、と。1つの理由が「体験したことがない」からだと推測できます。さらに「見たことも聞いたこともない」かも知れません。それなら、私たちは「自分が育てられたように、子供を育てる」のです。生涯発達心理学でいう「アタッチメント(愛着関係)の伝承」そのものです。
  だから、入門プログラムに「アクティブラーニング型授業の体験」を入れます。私が高校で実践している授業をほぼそのまま「生徒役」として体験してもらいます。物理が苦手だった先生は悲鳴を上げることもあります。でも、終わったときは「楽しかった」が続出します。冒頭の言葉は、自分が体験したプロセスを丁寧に振り返ることができた結果です。プログラムを作った者としてはとてもうれしい「お礼の言葉」でした。