私がアクションラーニングと出会ったのはずいぶん前のことになります。
当時、B高校(2011/05/11の記事)に勤務していました。そこでは相談係として生徒に知られていました。そのためか、進路相談として「面接試験対策」や「コミュニケーション・トレーニング」をやることが増加していました。毎回、個別指導では時間的な制約が大きく、グループワーク的にできないものかと考えていました。余談ですが、この時のコミュニケーション・トレーニング講座をまとめたものが単著「担任ができるコミュニケーション教育(ほんの森出版)」になりました。
そのようなトレーニングのひとつとして、やってみたいと思ったのが、ディベートでした。本を読んだり、講演を聴きに行ったりしながら、生徒に提案してみました。ところが、生徒の反応はとてもよくないものでした。私の想像に反して、中学の時に国語の時間や社会の時間に経験している生徒が多くいました。その反応は「いやだ〜」「中学の時にやった〜。なんかさあ〜自分の意見にひどいこと言われてさあ〜。二度とやりたくないんだよねぇ〜」というものでした。
今になって考えれば、それはやり方の問題だったのかもしれません。しかし、当時の私は生徒たちがそれほど嫌がるものに取り組む自信はありませんでした。それで私は、「生徒が傷つけあわないことが不可欠!!うまい方法はないだろうか?」と考え続け、探し続けていました。そんなときに、偶然にアクションラーニングに出会うことができたのです。