2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

京都大学のシンポジウム

「アクティブラーニング(能動的学習)」に関するシンポジウムが京都大学で8/1(月)にあります。翌、8/2(火)には同趣旨で「高校教諭のためのシンポジウム」もあります。 高校の教員向けにアクティブラーニングのシンポジウムが開かれることは珍しいことです。…

アクションラーニングの効果1

紹介してきたようなセッションを体験してきて、アクションラーニングの効果を感じています。「その1」はセオリー通りの説明です。 「3つの効果が同時に起きる」がアクションラーニングの「売り」です。①現実の問題を解決できる。②チームワークが向上する。…

動き出したプロジェクト

アクションラーニングの学習に力を入れている当時、東北地方の高校に校内研修会の講師に呼んでもらいました。校長先生からの依頼のひとつは、「新しく立ち上げたプロジェクトがなかなか動き出せないみたいだ。これを指導してほしい」でした。私がしばしば行…

劇的なリフレクション

生徒たちでコーチの練習をした後、カウンセリング等の勉強仲間の教員同士で、セッションを続けていました。 その中で私にとっては忘れることのできない劇的なリフレクションが起きたセッションがありました。養護教諭のAさんが提示した問題は「同僚の養護教…

相談にきた生徒たちとのセッション

相談係だった私はカウンセリングに替えて、アクションラーニングを利用してうまくいったこともありました。 あるとき私のところに仲良し3人組の女子が相談に来ました。「(何か月か前に校内で朗読劇をしてくれた)女優のAさんがそのとき「一緒に朗読劇をつくろ…

科学部でのセッションb

生徒たち相手のALコーチとしての「初めての体験」は私にとっては満足のいくものでした。それは、コーチとして進行手順に沿ってセッションを運営できたという満足感でした。 しかし、しばらくすると不安になってきました。それは生徒たちがどんな気持ちだった…

科学部でのセッションa

アクションラーニングにとても魅力を感じた私は何とかALコーチの訓練を受けようとしました。当時は平日の講座しかなく、1年ほどたってようやく土曜日の講座が始まり受講することができました。 基礎講座を2日間、コーチ養成講座は1ヶ月に1回で4回続き…

アクションラーニングとの出会い2

「アクションラーニング(質問会議)」との出会いは次のようなものでした。私にとっては実に偶然の積み重ね、そして大きな影響をもたらした出会いでした。 当時の私はB高校からC高校へ異動したばかりでした。B高校では「キャリア教育」をテーマとした「総…

アクションラーニングとの出会い1

私がアクションラーニングと出会ったのはずいぶん前のことになります。 当時、B高校(2011/05/11の記事)に勤務していました。そこでは相談係として生徒に知られていました。そのためか、進路相談として「面接試験対策」や「コミュニケーション・トレーニング…

アクションラーニング学習会

昨日(5/21)、「大森アクションラーニング学習会」に出席してきました。この学習会は大田区の区民大学講座「地域と教育」から始まった学習会の1つです。 昨日は10名の出席で2回のセッションを行いました。そのあと、近所のお店で延々お酒を飲んでしまいまし…

日本経済新聞にも紹介されました

「アクティブラーニング(能動的学習)」が大学教育の動向として注目され始めました。その関連で高校での実践にも注目が集まりつつあるようです。 そんな中で私の物理の授業を日本経済新聞が取り上げてくれました。2011/02/25(金)の夕刊です。日経大阪支社の…

河合塾「ガイドライン」

河合塾(予備校)の機関誌「ガイドライン(2010年11月号)」に私の授業と授業研究委員会のことをとりあげてもらいました。 河合塾との関わりは、2008/8/22に行われた産業能率大学主催「第3回キャリア教育推進フォーラム」がきっかけでした。このフォーラムの…

アクティブラーニングの学習効果

生徒たちの声を改めて「学習面」「物理の内容理解」に絞って取り上げたのが左の図です。普通の感覚というか、常識的には、「先生が熱心に語り、生徒が姿勢良く、黙って聴いている」のが良い授業です。そして、その方が生徒にとっても集中でき、理解も深まる…

「1時間集中してできた☆」

「新しい授業」をどう呼べばよいのか色々迷ってきましたが、ここでは「アクティブラーニング(能動的学習)」と呼ぶことにします。物理の授業をアクティブラーニングに変えて、生徒の感想で最初にうれしかったのは「集中できた」「やる気が出る」「よくわか…

生徒の声

転勤した年(2007年)の4月からしばらくは、パワーポイントとプロジェクターは使うものの、65分間をほとんど講義形式で進めていました。前期の中間試験直前の授業で生徒たちに「新しい授業をやってみたい」と提案しました。私は賛成してくれると思っていた…

前任校から借りたプロジェクター

プロジェクターを使い始めたところのエピソード、その2です。越ヶ谷高校に赴任する前にいたC高校では毎日プロジェクターを使っていました。当時は、県教委が県立高校各校に3台のプロジェクターを配置していました。とはいえ、授業で使う人は皆無でしたか…

ユスリカのだ腺染色体

パワーポイントとプロジェクターを使い始めたころのエピソードを1つ紹介します。使い始めたころの話です。C高に勤務していたときに「生物」の授業を持たなくてはならなくなりました。理科の教員免許は高校でも「理科」なんです。「理科(物理)」と書いて…

新しい授業への挑戦

C高校に勤務しているときにパワーポイントとプロジェクターを使った授業に切り替えて、最後の年にはほとんど全部の授業でパワーポイントとプロジェクターを使って授業を行っていました。2007年に越ヶ谷高校に異動してからもその形式は維持できました。まだ…

自己紹介2

現在の物理の授業にたどり着くまでの経過を紹介しておきます。最初に勤務したA高校はいわゆる「荒れる高校」でした。空手の経験がいろいろな意味で役立ちました。そんなときに上司に「そんなことやってちゃダメだ。これからはカウンセリングの時代だ。勉強…

GROWモデル

職場で私の面談を見ていた方から、「コーチング研修を受けたときのことを思い出しました」と言われました。そのことがきっかけで、面談手順の話になり、コーチングで使われるGROWモデルの話になりました。それがきっかけで、以前に作ったワークシートを…

The授業リンク

私の授業をかなり早い時期に評価してくれたのは、 「The授業リンク」という都内の学習会です。 会長の川合正先生(私立・京北高校長)には大変感謝しています。 その時の様子が学習会のHPにとてもよくまとめてあるので紹介します。まずはこちらをお読みくださ…

ワークシート「聴くトレーニング」

このプログに乗り換えた理由の1つはファイルをアップして共有できる魅力があるからです。すでに私のワークシートをアップしましたが、今回は千葉県立東葛飾高等学校教諭・福島毅さんのワークシートを紹介します。 5/8の記事で紹介した「教育の未来を創るワ…

教育の未来を創るワークショップ2011 Spring

標記の会に出席しました。昨年から始まったこの会には私はとても期待しています。昨年は50名程度の参加でしたが、教員はとても少なく少々寂しい思いをしました。しかし、今回は80名のエントリーがあり、教員も幼稚園、小中高校、大学の教員が揃い、大変活気…

対話の効果を実感させるコンセンサスゲーム

物理の授業の目的は「科学者になる」、目標は「科学的対話力の向上」と説明しても、生徒たちを納得させるのは少し難しいものがあります。そこで、「対話や話し合いが理解を深めるのに効果がある」と実感させる必要があります。このために私が毎回使っている…

科学者になる

私の物理の授業の紹介を続けます。私の授業の強みの1つは授業の目的を「科学者になる」と設定したことです。そし目標を「科学的対話力の向上」としました。その設定理由を生徒たちには年度当初に以下のように説明します。 別の言い方をすれば、「黙って、じ…

3段階の授業

私の物理の授業を少しずつ紹介します。越ヶ谷高校では65分授業なので、以下のように3つの段階に分けて授業を行っています。 最初の15分間は「学習内容の説明」です。その日の学習内容を簡単に説明します。時間を短縮するためにパワーポイントとプロジェクタ…

自己紹介1

中学生のころから「数学」「物理」大好き少年でした。大学の物理科に入学して「相対性理論」や「宇宙論」を勉強していました。その一方で、たまたま入部した空手部の活動にだんだんのめり込んでいきました。結局、大学卒業後、しばらくは空手のプロとして活…

新しく始めます

大学の物理学科に入学したものの空手に力を注ぎ一時はプロとして活動していました。その後、高校教員になり理科(物理)を担当しています。教員になってから「カウンセリング」「キャリア教育」等を勉強しました。それらを基礎に「物理」の授業の改善に挑戦し…