校内のあちこちで‥

【授業研究】鹿児島鹿児島修学館中学・高校の3日目。面談希望が多く入っていましたが、空いている時間は保健室に行って情報交換。昨日は購買部の担当の方とも話しました。それらのことが組織的授業改善には不可欠だと私は感じているからです。多くのことを得ることができました。

 個別面談も予定がたくさん。その中には他の方が何人も「一緒に聞きたい」と押しかけてくれました。これもうれしいことでした。今年度は私の体調もあり、出遅れましたが、後半は巻き返します。色々な楽しそうな動きも出てきました。楽しみです。

地味で凄い授業

【授業研究】着々と進むM先生の英語の授業を久しぶりにリアルでみせてもらいました。50分間、生徒たちは学び続けます。読む、書く、話す・聴く、グループで協力する‥。先生が目立つ部分はほとんどありません。でも、生徒が遊んでしまう場面は一瞬もない‥。その背景には緻密に計算された先生の意図と技があります。

 「生徒が主体的に学ぶ」というのはこういうことなのだろうと思います。生徒たちは「先生がすごい」と思うより、「私たちはすごい」と思っているのではないかという気がします。それがいい、と思います。今後の発展が楽しみです。

 珍しく空手家時代の懐かしい感覚に浸っていました。昨年見せてもらった時よりも、M先生の「技」は精密さを増しました。意図的に磨き上げていることがわかります。この感覚は私が空手のトップレベルで活躍していたころの感覚に似ています。ライバルたちに大会などで会うのは1年に1~2回。予選などで彼らと当たることはないので、ライバルの試合をじっくりと見学します。他の人にはわからないけど、ライバルの技が以前より鋭くなっていることがわかります。猛練習を積み重ねてきたんだなあとうれしくなります。決勝戦で対戦するのが楽しみになっていました。‥そんな時代のことを思い出していました。

高校生向けワークショップ

【授業研究】探究活動でしばしば聞くのは先生たちの負担が大きいことと、生徒たちの「対話的な学び」や「主体的な学び」が起きにくいこと。それらの根本は先生たちがコンテンツ(内容)に関わるからです。とはいえ、完全に手放すのは危険。

 そこで私がずいぶん前から利用しているのが、アクションラーニング(質問会議)とクリティカルフレンド。後者を高校生に教えました。生徒は約60人、時間は50分。事前に数分間の講義動画を配信しました。したがって、説明はほとんどせずに、デモンストレーションを2セット。フィッシュボール方式(金魚鉢方式)またはMLTに似た方法で勧めます。生徒たちの反応はとても真剣。集中力が高いのに驚きました。

 もっと驚いたのはセッション後の「振り返り」で出てきた感想と気づき。その深さに驚き。最後の質疑応答での質問にもびっくり。この生徒たちは継続的なトレーニングをしていけば、かなりの力を付けることができそうです。楽しみです。

楽しみな授業

【授業研究】以前から国語の授業についてのアイデアがあります。アメリカで発明されたライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップをベースに、教師の負担を更に軽くし、「対話的な学び」「深い学び」につながる仕組みです。かなりあちこちに提案していたのですが、なかなか実践してくれる先生がいませんでした。

 今回、ようやく小学校の先生が実践してくれました。私の期待通りに児童たちは動いてくれたようです。中学受験を目指す児童が多いので、しばらく継続して模擬試験の点数に反映されるかどうかを見ます、とのこと。これはますますうれしいことです。初回の授業の児童の気づきや感想は、とても前向き。これを何回かづけてくれれば点数も上がるはず。楽しみです。

台風心配

【日常の記録】台風14号の中心気圧は日本に近づくにつれて低下し、中心気圧925hPa
最大瞬間風速70m/sと発達しました。1959年にほぼ日本全域に大きな被害をもたらした伊勢湾台風は上陸時に、最低中心気圧895hPa最大風速75m/sでした。

 今回の台風14号は、一瞬(9/17(土)08:00)、910hPaと発表されました。その前と比較すると24時間で、965hPa→910hPaと急激に低下したことで気象庁は青ざめているようです。心配です。

 私は9/20(火)早朝の羽田発→鹿児島空港着の飛行機で行く予定ですが、進路によっては羽田も大きな影響を受けそうです。すでに欠航が相次いでいるので、機体のやりくりによる影響も気になります。さて、どうなることやら‥

学校改革のレバリッジポイント

【授業研究】ありがたいことに連載3年目も後半に入りました。組織的な授業改善のアンケートを少しずつ取っていますが、組織状態の分析もできそうなデータが出てきています。学校改革というと、「モノ(校舎・制服・道具等)の改善」や「イベント(生徒にやらせる行事・お祭り・プレゼン大会)」などになりがちです。見た目は派手ですが、それらが増えると先生たちは疲弊し、愚痴や内部批判が増えて、「組織の関係の質低下(ダニエル・キム)」が起きかねません。

 私はモノやイベントでは学校改革は困難だと思っています。色々な理由がありますが、その1つに「教師全員が力を合わせる活動」になりにくいからです。担当する人・しない人、仕事の多い人・少ない人、などの凸凹が人間関係にひびを入れるからです。

 その点、「教科授業の改善」は全員が取り組みます。〈共創的OJT〉とも言えそうな変化が起きます。〈働き方改革〉にもつながります。これは〈技(スキル)〉に注目している強みでもあります。「組織的な授業改善」も公開授業研究などのイベントはそれほど効果がないような気がします。そんなことも連載で今後取り上げたいものです。