大学の先生からの相談に対応

【授業研究】ある大学の先生から授業の方法について相談を受けました。新しい大学に異動することになったところ、200名程度の学生に講義をすることになった。しかも、いわゆるアクティブラーニングでやって欲しいと言われて困っているという相談です。

 このご時世なのでZOOMで相談を受けることにしました。事前に1回目の講義に使う予定のパワポのデータを送っていただいたのでそれを基に考えて、提案内容をパワポで作って用意をしておきました。

 当日はZOOMなので提案内容をパワポで共有しながら説明し、質問を受けながら補足していきます。200名相手に普通の「グループワーク」を1人の先生で実施するのは、相当の腕がないと不可能です。私が提案したのはワンウェイの授業を少し変形して学生たちを眠らせず集中させていく方法です。うまくいけば周囲の学生たちとの対話を深めていくこともできます。

 約90分間の相談でおおむねやる気になってもらえたような気がします。これで本当に実現するかどうかは気になるところです。授業が始まったらフォローアップしようと思います。大学の先生の授業について相談を受けたのはまだ数回程度ですが、以前に比べると取り組みやすい方法を提案できるようになったと思いますし、何よりオンラインでできるようになったことはかなりの自信になりました。こういう機会を持たせてもらえたことがとてもありがたいことです。

 少し気になったのは、その大学では大半の授業は伝統的な授業が行われていて、学生の全員にノートPCを持たせる(買わせる)指導もしていないとのこと。実際にPCを持っていない学生もいるので講義資料をデータ配信することはできないということでした。更に、紙ベースで授業で配布してあげないと学生からは「授業に出席した意味がない」とクレームが来るらしいとの話も出てきました。数年前に知り合った別の大学の先生から似たような話を聞いたことがありましたが、今でもそういう大学があるのだと少々驚きました。 

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臨機応変

【授業研究】プロジェクター、パワポ、ZOOM、まなボード、KP法‥‥様々な道具や手法が次々に取りざたされます。私は高校物理改善ではパワポ&プロジェクターを常用していたので、いつのまには「小林はパワポ」のイメージが定着しているようです。

 しかし、実際にはこの数年間に以下のツールにチャレンジしてきました。まなボード(それに類したホワイトボード等)、えんたくん、ミーティングレコーダー、物理クリッカー、ロイロノート、スカイプ、ZOOM、KP法、clica‥その他その他‥です。使ってみて役に立ったもの、使いにくいもの、参加者から好評だったもの、不評だったもの‥実に多様です。

 開発した人や販売する人、解説書を書いている人たちは、どうしても「自分たちの方法が一番」という姿勢が強い気がします。押し付けられるような気がして嫌になることもあります。

 私はどの方法も一長一短だと思っています。余裕のある時に気になった方法にチャレンジしておけば良いと思っています。少し慣れておけば、いざという時に使えます。この2~3週間は昔からZOOMになじんでいたので、さほどの抵抗もなく誘ったり誘われたりして使っています。

 最後に紹介したいのは、張り紙方式です。KP法というのがはやりかもしれません。私がこういう方法をとると「小林さんがKP法を使うとは思いませんでした」と言った人がいましたが、この感覚が私には不思議です。

 以下に示したのは少し前に中学校の研究会で使ったものです。事前にはどんなテーマでどんな展開になるのががわからないことが多いのが校内の研究会です。一応、色々なデータとPCを用意してはいましたが、予想外の展開になりました。その展開に合わせなくても良いですよ、と管理職には言われていましたが、それはどうも私の役割に反する気がしてしまいます。そこで、皆さんの話し合いの合間の5分ほどの時間で、A3用紙4枚に以下のような「項目」を列挙しました。

 これを黒板に貼りだして、約15分間の説明をしました。中学校なので「総合的な学習の時間」と表現していますが、高校の「総合的な探究の時間」にもつながる大事な問題です。こんな風に、必要と状況に応じて色々な方法を自由にチョイスできるようにするために、色々なことにチャレンジしておきたいものです。 

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後任のためのサポートでスキルアップ

【授業研究】COVIT-19のお陰で大学の授業は振り回されています。一時は、4/1から開始と通知した大学ですが、首都封鎖?の話と、文科省が授業回数を柔軟にして良いと通知したことを受けて授業開始を遅らせました。なんてことは本来4月からの授業に関わらない私には無関係のはずなのですが‥そうでもないのです。

 私ともう一人の先生が受け持っていたある講座は、2人ともこの3月で退任します。代わりに担当する方が2人なのですが、お2人ともこの分野はそれほど得意ではなく、全く新しいことへのチャレンジに等しいのです。そこで、シラバスの調整や資料の作り方、講義の進め方などを何回かお会いして伝達してきました。おおむね整ってきたので、4月にもう一度最後の引継ぎで終わりましょうと話していたところでした。

 そこへ突然、「14回の授業を10回にします。オンライン授業などを併用して授業の質の維持を保持してください」と大学から連絡がきたということなのです。当然、「小林さん、どうしよう?」とメールが届きました。私の案はできるだけ本来の授業を損なわないような微調整にしましょうという提案です。そのために数回は「オンライン講座」を入れる必要があります。これは全くこの授業そのものをご存じない方たちには不可能に近い難題です。そこで、ひな形をつくってあげることにしました。

 実は高校物理を大幅に変えた時にもオンライン講座にチャレンジしようとしていました。パワポで説明しているところをそのままデータ保存しようとしました。しかし、当時はこれはとても困難な作業でした。色々調べたのですが機材も必要だとわかって断念しました。今はあのときよりは楽になっているだろうと調べ始めました。

 ネットで調べ始めてみるとだいぶ楽そうです。しかし、実際に始めて見ると解説通りに作動しません。「うーん‥」「なんだこりゃ‥」「説明が意味不明だなあ‥」「おいおい、この手順がぬけているじゃん‥」などとブツブツ言いながら深夜になるまで格闘した結果、パワポのプレゼンを簡単に動画に保存できるようになりました。レーザーポインターまがいのマウスの使い方も身に付けましたし、色々な解説の不備も見つけました。

 これで後任の方への引継ぎもうまく出来そうです。「余計なお世話」なのかもしれませんが、このチャレンジで私のスキルは少しレベルアップしました。4月からの私の活動に役に立ちます。一石二鳥です。

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ZOOMで相談活動ができる

【授業研究】古い知り合いのC先生とZOOMで話そうよと言うことになりました。少し離れたところにいる方なので、出かけるとなると少々困難です。で、ZOOMのトレーニングもかねてお誘いしました。

 「だったら、私の愚痴を聞いてよね」「いいとも」という感じで始まりました。聞くと学年の指導方法で問題があるとのこと。それを改善したいけど「〇〇方式を導入する」ということではなく、現場の様子を研究しながら、ここにフィットしたやり方で解決したいというリクエストです。これは私も賛成です。

 で、90分間ほど話をしておおむねのアプローチの方法が見えてきました。1ヶ月くらい先までの計画もできました。リアルに現場に行って指導する日もあれば、ZOOMで意見交換する日もあります。

 これは我ながら驚きでした。カウンセリングで鍛えてきた面接技法がZOOMではとてもうまく使えます。もう少し慣れれば、50~60分間できちんと一定の解決と次の行動計画作成まで進んで終わりにすることができそうです。必要であれば、様々な資料を見せたり、手書きで図やメモを見せながら話をすることもできます。

 4月以降の私の活動の幅は大きく広がりそうです。

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山田さんからのプレゼント

【授業研究】4月から継続的に支援する大同高校の校長先生=H先生の計らいに感動しています。大学研究室を片付ける時に今まで全く見ていなかった本が大量に出てきました。全て私の著作です。亡くなった秘書の山田さんが購入してくれていたものです。移動するだけでも大変なので、大同高校の皆さんにプレゼントすることにしました。教員+職員の人数分を発送しました。

 すると「こんな風に校長室でセールしています」と画像が送られてきました。その中に「小林さんの亡くなった秘書の山田さんが購入していた本」と書いてくれていました。読んだとたんに涙が出てきました。

 きっと山田さんは買い込んだものの売らずじまいになってしまったことを後ろめたく思っていたのではないかと思います。でも、H先生がこう書いてくれたことで、「山田さんから皆さんへのプレゼント」のように感じてくれたのではないかと思います。実際、もし山田さんが元気だったら「この本どうしよう?」と私が相談したら、「古本屋に売ったら二束三文だから、小林さんの指導を受けている先生たちにプレゼントしましょうよ!」と言ってくれる気がします。

 すごくうれしい気分です。山田さんに「良い近況報告」ができた気分です。彼女はいつまでも私を元気づけてくれます。

 持っていく方法は「0円~定価までで好きな金額を箱に入れて持っていってください」です。これはY先生がやっていた方法をパクリました。「今なら、読んで戻してもう一冊もOKです」はH先生のアイデア。最初の一冊は校長室隣りの事務の方がっ持っていったというのもなんだかとてもうれしいことでした。

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4月からは実業家

【授業研究】大学を退職するまでいよいよカウントダウンです。やつていることは「次への準備」です。私の大学卒業後のキャリアは「空手家」「高校教員」「大学教員」などですが、常に何らかの組織の一員でした。また、いずれもいわゆる「ビジネス」ではありませんでした。

 それらを経てこの4月からの私は「株式会社AL&AL研究所 代表取締役」になります。社長の私1人だけの会社です。初めてのビジネス社会へのデビューです。しかも時代はインターネットが当たり前の時代。ビジネスモデルも急激に変化しています。そこにどうやって入っていくかはなかなかの難題です。

 しかし、ありがたいことに色々な人が支援してくれています。新しいHPやメルマガの準備もし始めました。会社のロゴや新しい名刺も相談しています。「商品」としての「授業改善支援」をどう構築するかの指導もしてもらいます。ふと気が付くと、全員が私より年下の方々です。若い人たちと言っても様々な年代の人たちです。これもとてもうれしいことです。

 このチャレンジは「100年人生」の基盤づくりになる大きなチャレンジであると思っています。最高の老化防止策でもあると思っています。これから少しずつ実業家としての活動をお知らせしていくことになると思います。ご期待ください。 

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まだまだ走れる‥かな?

 【授業研究】先週、久しぶりに全力疾走しました。67歳の割にはまだ走れそうだと、ちょっと自信を持ちました。

 駅は武蔵小杉駅。この駅の「東横線横須賀線」の乗り換えは「魔の武蔵小杉乗り換え(※)」とも言われる難所です。通常は乗り換え検索すると10分以上の余裕をもって案内が出ます。この日もそうでしたから、ゆったりしていました。

 ところが武蔵小杉駅の少し手前で「緊急信号のために一時停車します」の案内。「え?ここで止まると乗り換えが間に合わないかも‥」焦ります。少したって動いたたものの、武蔵小杉駅に到着したのは乗り換え時刻まで「あと5分」。700~800メートルのアップダウンのある通路を走れるか‥。諦めてしまうと、到着駅で待ってくれている人に迷惑かけます。その後の会議予定も崩れます。

 とにかく走ってみよう、と決断。スーツに革靴、コートとバッグを持っています。コート持ってこなければよかったなど思いながら走りだします。そこそこ人が歩いているので右へ左へ交わしながら走ります。あと50メートルくらいのところまでくると、2~3人の人が一緒に走っています。「あ、これはまだ間に合いそうだ」と思うとラストスパートも頑張れます。結局、1分前にホームに到着。この列車も1~2分遅れていたようです。間に合いました。

 高校生の頃は1500メートルを5分ちょいで走っていたのに、その2倍くらいの遅さです。息は切れ、ばらくは座席でせき込んでいました。コロナ感染者に間違えられそうでした。(笑)

 落ち着くとかなり爽快です。たまには走りたくなりました。暖かくなったら走ろうと思います。 

https://tyoro-ge.hatenablog.com/entry/2014/04/07/005821

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