学生と面談しながら考えること

【授業研究】大学1,2年生と面談を続けています。毎年のことですが、多くの学生の話を聴くのは楽しいことです。大人顔負けのスキルを持っている学生、将来に向かって着々と準備をしている学生、すでに留学先などを決めて手続きを始めている学生、大学の授業に大満足だと語る学生‥がいます。

 一方で、大学の授業に疑問を感じるという学生、何をやりたいのかわからなくなってきたいう学生、みんなのテンションについていけないと語る学生、課題が多すぎてヘトヘトだという学生‥もいます。

 どれが正しいとは言えないことです。私は聴いているだけになります。カウンセリングをするほどの深刻さはないので、これで良いと感じています。むしろ、若い人たちの生々しい話を聴く仕事に携わっていることの幸せを感じています。

 考えてみれば、大学を卒業してから空手家として活動していた時期には大学空手部の指導をしていたので、大学生とよく話をしていました。その後、高校教員として高校生たちと向き合い、定年退職後に再び大学生と関わっています。ありがたいことです。

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テスト返却をどうするか?

【授業研究】継続的に支援しているT高校では、様々な方法にチャレンジし始めました。1つはコアメンバーによる「研究会」。昨日のテーマは、「テスト返却はどうしていますか?」。授業改善を進めてきた先生たちは、テスト返却もこれまで通りではすまなくなるようです。何とかして、より対話的な学び・主体的な学びを実現しようと取り組み始めます。私もそうでした。

 それぞれの科目の特性を活かして、みなさんが色々な取組みをしていることがわかりました。私の目から見るとひっかかることも色々あります。それらを質問で提示していきます。これはなかなか楽しい時間でした。

 そのあとは「授業改善カフェ」。お茶とお菓子で私がしばらくいるので、誰でも来てください、という時間です。初回はどきどきでしたが、数人の方が来てくれて1時間半くらいの時間を楽しむことができました。これは私にとっても新しいチャレンジですが、なかなか楽しい時間でした。

 私は組織的な授業改善は、じわじわと、みんなが楽しみながら輪を広げていきたいと思っています。いわゆる研修会はきっかけづくりとしては良いのですが、それだけでは浸透に限界があります。この方法がどうなっていくか楽しみです。

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本のランクが急上昇?

【授業研究】最近は原稿を書くことに集中していて、アマゾンランキングをあまりみることがありませんでした。久しぶりに見てみると‥あれれ‥こんなに上位?‥と驚くランキングになっていました。

 「アクティブラーニング入門」が〈学習指導分野〉で34位、「入門2」は65位、「図解・わかる本」は62位、「図解・できる本」は88位と4冊が100位以内に入っています。一時はかなり下の方にランクしていたこともあるので、これはびっくりでした。

 新学習指導要領に関する動きが活性化しているからなのか、現場での実践の輪が広がっているからなのか‥いずれにしてもうれしいことです。購入していただいた皆様にお礼申し上げます。

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高知に伺いました

【授業研究】久しぶりに高知に伺いました。高知県高等学校教育研究会理科部会に伺いました。テーマは「理解教育に必要な対話」という視点で話してほしいというリクエストでした。これは私にとってはともうれしいリクエストでした。普段の研修会では話さない、哲学・物理・対話についてたっぷりと語ることができました。

 早めに着いて時間があったので、会場そばの高知城を案内していただきました。これまでそばまでは来たものの、なかなか時間がなくて中に入ったことがありませんでした。今回は天守閣まで登ることかできました。これも楽しい時間でした。

 昼食も夜の懇親会も名物のカツオがたっぷり。これも高知にきたという気分を盛り上げてくれます。とても楽しい1日になりました。お世話になった皆さんにお礼を申しあげます。

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孤独は深刻な伝染病

【授業研究】知り合いから半分冗談で進められた本が「世界一孤独な日本のオジサン(岡本純子著/角川新書)でした。それほど期待もせずに移動中の読書のついでに読み始めてびっくり。これはすごい本です。教育関係者にも、若い人にも、女性にも、読んでほしい大事な本です。

 まず、「孤独」は死に至る伝染病だということです。その威力は、禁煙をしたり、ダイエットをしたりしても追いつかないほど、人を死にに近づけるほどの脅威だというのです。このことをすでにイギリスでは重要視し、2018年1月17日にイギリス政府は「孤独担当相」を設置したということです。

 しかし、日本の「孤独」伝染の方がイギリスより深刻だとこの本では言います。その根本原因はコミュニケーション能力。特に男らしさを求める、求められる男性たちに深刻だと言います。その解決策は当然コミュニケーション能力を高めることです。

 という視点に立つと、「主体的・対話的で深い学びの実現」というスローガンは実に重要なものに見えてきます。私はこのスローガンを実現するには授業者自身が「対話的な学び」を実践することが必要だと研修会講師の場で、或いは著作を通して説き続けてきました。そうすることで、先生たちの定年退職後の生き方にも役立つと言い続けてきました。

 この本の視点に立つと、「長生きするために」授業改善が必要だということもできそうです。授業改善を考えている先生たちにぜひともお勧めしたい一冊です。

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お金と人間関係

【授業研究】学生と2者面談を続けていて気が付いたことがあります。「どんな人生を送りたいですか?」の質問に大半の学生が書いてくるのは「お金に困らない人生」「人間関係を大切にしたい」です。「誰かに教わったことなの?」と聞くと、「そうではないけど将来は不安。お金は大事だし、困ったら助けてくれるのは知り合いだと思う」との回答。

 私たちが若いころは将来に不安はあったものの、それ以上に「研究者になる」「営業マンになる」「教師になる」などの希望が先に語られていた気がします。「お金がなくてもなんとかなるんじゃない?」という楽観的な気分も根底にあったような気もします。

 少子高齢化、オリンピック以降の不景気などが学生の不安を作っているようです。かわいそうな気もします。こういう若者に対して私たちはどう向き合うべきか。考えさせられます。

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担任が大事‥あちこちで

【授業研究】最終の校正が終わってあとは7/10(火)の出版を待つだけの次の本のテーマは「担任の活動・担任のスキル」です。子どもたちのコミュニケーション能力を高め、新しい学びを実現する授業の下支えするのは担任だと感じているからです。しかも、担任の仕事を教えてもらうことは滅多にありません。大学で授業として取り上げている話も聞きません。

 最近、研修会で出かけた先や、打合せの場で、私以外の方から「担任が大事」という話が出てきます。それで、「実はそういう本を出すよ」と言うと、「タイムリーです」「そういうニードは大きいと思いますよ」「早く読みたいですね」などと言ってくれます。これはとてもうれしいことです。

 発売がますます楽しみになってきました。

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