起業家教育研究会

【授業研究】8/8(水)に大阪に行きます。大阪商業大学で行われる標記の会で講演します。テーマは以下です。

  「主体的・対話的で深い学び」を実現する起業家精神

   ~教科授業そのものを起業家教育に!~

 実は最初の依頼を受けた時に少々戸惑ったのですが、よく考えてみると「起業家精神を育成すること」と「新しい学び」を実現することはよく似ています。特に私の物理授業ではその傾向は強いものがあります。元々、ビジネス理論を豊富に織り込んでいることも強みになります。

 詳しいことは私のHPをご覧ください。チラシもダウンロードできますし、申し込みページにジャンプすることもできます。大阪でお会いできるのを楽しみにしています。

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★小林のHPはこちら→http://al-and-al.co.jp/category/seminer/

高崎北高校に伺いました

【授業研究】群馬県立高崎北高校に伺いました。同県の吉井高校には何度も伺っているのですが、高崎北高校は初めてです。とは言え、前年度まで吉井高校長だったM校長先生が異動されたことで呼んでいただいたので、「お久しぶり」のご挨拶です。更に、吉井高校で物理担当で新しい授業にチャレンジしているS先生も今は高崎北高校なので、久々にお会いできるのが楽しみでした。

 研修会は事後にみなさんが驚いていたほどに質問が続出しました。2時間の研修会後も個別の質問が続きました。研修会ではベテランの先生たちが、事後には若手の先生たちが、多くの質問を出してくださいました。すぐにでも大きな変化が期待できそうです。

 そして夜の懇親会には吉井高校のK先生が参加。私のHPを見て、高崎北高校に行くことをチェックしていたとのこと。うれしいことです。楽しい1日になりました。皆さん、ありがとうございました。

◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。

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マルチステージを歩くAさん

 【授業研究】ずいぶん以前のことですが、神奈川県の県立高校に「選択理論」を土台にした高校が誕生しました。当時、その選択理論の大先生が私の物理授業を高く評価してくれていたので、校内研修会に呼んでいただきました。それが、その高校で初代校長を務めていらっしゃった方がA先生との初めての出会いでした。

 自ら選択理論を学び、校長として全職員に選択理論を学ばせていくという方法は日本では聞いたことがない大胆なチャレンジでした。A先生はその後、選択理論の指導者としても活躍されるようになりました。定年退職後は大学で教員養成に携わっていらっしゃいました。

 そのA先生が「大学を辞めました」と書き込まれたのを見て「何をするのですか?」と尋ねてみると「治療者です」とのこと。聞けば、自らが若い時に受けた怪我がもとで苦しんでいたとのこと。選択理論で出会った専門家が開拓した方法が効果的だったと感動して、それを実践し、広めていくことを仕事にしたとのことでした。

 この柔軟な生き方に感動しました。リンダ・グラットンの言う「マルチステージ」そのものの人生を歩いていると言えます。茅ヶ崎で開業されているのですが、先週、お隣の平塚に出かける仕事があったので、ついでにお会いしようと、治療を受けてきました。治療後はお茶をいただきながら昔話やこれからの話に花が咲きました。身体も楽になりましたが、心にも大きな元気をいただくことができました。

★A先生の治療院はこちら。↓

神奈川県茅ヶ崎市の整体院・ミオンパシーサロンいぎあ☆すてーしょん湘南

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感情労働

【授業研究】「感情労働マネジメント(田村尚子著/生産性出版)」という本を読みました。著者の田村尚子さん(西武文理大学教授)とは、25年ほど前に上智大学カウンセリング研究所で共に学んだ仲です。久しぶりに連絡を取り合い、色々と教えていただこうとしている時に、「上梓したから」と送っていただきました。私にとっては良いタイミングで、良い本を紹介していただいたと感じています。

 「感情労働」という言葉になじみのない方も多いと思います。「肉体労働」「頭脳労働」と並べて「感情労働」と捉えられているようです。最初にこの言葉についてまとめた本は「管理される心~感情が商品になるとき(A・R・ホックシールド著/世界思想社/2000)」です。原著は1983年に出版されていますが、邦訳は2000年です。この中でホックシールドは以下のように述べています。

「19世紀の労働者は肉体を酷使されたが、サービス労働に従事する現代の労働者は"心"を酷使されている」

「現代とは感情が商品化された時代であり、対人的職業に従事する人は"心"を売らねばならない」

 尚、「感情労働」の定義は以下です。「自分の感情を誘発したり抑圧したりしながら、相手の中に適切な精神状態を作り出すために、自分の外見を維持する労働」。

 田村さんの研究はこの定義に従いながら、多くの現場を調査し、「感情労働の肯定的側面」「感情労働の否定的側面」、そして組織的に組むべき「理論的な対応策・組織的な支援構造・具体的な企業における対応事例」を取り上げています。

 私はその特徴は「肯定的側面」を取り上げていることと、具体的な事例を豊富に取り上げている点にあると思います。読みやすい文章であることも、初めてこの分野の本を読む読者にとっては助けになります。

 私の研究対象である「授業改善」にも必要な視点だと思い知らされました。1つには教師も「感情労働」を強いられる仕事であるからです。授業改善を支援するときに、この側面からの支援を忘れてはいけないと感じました。もうひとつ、浮上してきたのは子どもたちの「感情労働的な側面」です。

 「関心意欲態度」や「主体的な学びの態度」などで「学び方」を評価されている子どもたちは、先生が近づくとアピールするように大きい声で発言することがしばしば起きます。それによってコミュニケーション能力などが向上するという「肯定的な側面」があることは事実ですが、「先生の顔色を窺う」活動になり、「主体的な学び」が阻害されかねないという「否定的な側面」もありそうです。

 私は子どたちのこれらの活動をこれまで「否定的な側面」だけどとらえがちでしたから、この本のおかげで「肯定的な側面」を取り上げることができたのは大きな学びになりました。また、子どもたちは「雇用されて労働している」わけではないので、厳密には「感情労働」をしているとは言えません。その違いによる「楽観的な側面」と「悲観的で深刻な側面」も出てきそうです。

 とても良い刺激を与えてもらいました。感謝します。

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大阪日帰り

【授業研究】大阪府立りんくう翔南高校に伺いました。大阪南部なので、新大阪駅から更に1時間ほどかかりました。乗り換え時間を含めると往復8時間くらいかかります。新しい単行本を1冊読み終えてしまいました。(笑)

 驚いたのは先生たちの平均年齢が30代であること。50代は管理職以外にはほとんどいないとのこと。これが数年後の多くの学校の年齢構成なのだろうなあと感じさせられました。そのことの良い面もありますが、何となく不安も感じてしまいました。

 単に私が年を取って来て、若い先生たちとの年齢ギャップが大きくなって来ているということだけなのかもしれませんが‥。

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「あれ、顔色良いですね」

【授業研究】最近、久しぶりに会う方に「顔色いいですね」と言われることがあります。中には「前に会ったときは、かなり調子悪そうでしたよね~」と続けられる方もあります。やっばりそうだったんだなあ‥と改めて思います。

 5年前の定年退職直前から体調は低下していて、年のせいだと半分諦めていました。退職後に色々なお仕事をいただくようになり、それに応えて頑張りました。精神力は強い方なので、何とか動くことはできていました。でも、それが益々体調を悪くして、色々な意味での悪循環をつくっていたと感じます。

 この3~4年間は、回復のための試行錯誤だったと言うこともできます。その結果、半年前に出会った「漢方と鍼灸の統合治療」が効果を現わしているようです。自分でも最近はよく眠れるし、長時間継続して仕事をしていてもあまり疲れなくなってきたと感じています。そんなときに、久しぶりにお会いした人たちから「顔色いいですね」と言われるのは、客観的に裏付けてもらうようで、うれしいことです。

 きちんと漢方薬を飲んで、食べるものも気を付けて、睡眠にも気を付けていこうと意欲的になります。「100年人生」を達成するまでにはあと35年です。その基礎を作り直します。(笑)

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授業改善の第1歩は基本から?

【授業研究】研修会講師として何を伝えるべきかで、少し私の考え方に変化が起きています。それはある学校からの依頼の中に「生徒の集中力をあげる方法にも触れてほしい」と入っていたことです。通常「主体的・対話的で深い学び」で依頼が来ます。「集中力」というは珍しいリクエストでしたが、確かにこれは大事なことです。

 その視点で振り返ると、最近あちこちの授業を見学して気になり始めていることとつながります。最近気になっていることとは以下のようなことです。

・授業開始後10分経っても本題に入っていない。

・プリント配布に時間がかかり、説明が中断する。

・板書の時間が長く生徒が雑談を始める。

・授業者が教壇に居続けるので後方の生徒が寝たり遊んだりしている。

・繰り返しの説明が増えるとわかっている生徒は飽きる。

・突然入る「個人的な話」「思い出話」「自慢話」に生徒の集中力が切れる。

・「あー」「うー」などの発声が生徒の集中力を落とす。

・「うるさい」「しゃぺるな」などの注意で説明が中断し、生徒の集中力が落ちる。

 これらは、グループワークやペアワークを入れるとか入れないとか、そのスキルが高い低いなどのことではありません。それ以前の「基本のキ」です。しかし、そのことによって生徒の集中力が低下したら、グループワークがうまくいくわけがありません。

 研修会ではこのあたりから、必要なのかもしれません。

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