盛り上がったのは生徒指導の話

【授業研究】某出版社の方と久々に飲みました。雑誌の原稿の打合せと、単行本出版についてです。とは言え、お酒を飲みながらなので、話はあちこちに脱線します。私がビジネス理論が役に立つという話をするので、「小林さんが、ビジネス理論に興味を持つようになったきっかけは何だったのですか?」と質問されました。

 それがきっかけで、県内でも有名だった「荒れる学校」で生徒指導部にいた時の話を思い出しながら話し始めました。

・とてつもなく荒れる学校だったこと。

・当時は、体罰も対教師暴力も毎日起きているような学校だったこと。

・そんな中でビジネス理論は役立ちそうに思えたこと。

・最初は喫煙防止指導のために「巡回して取り締まる指導」ではなく、

  「吸い殻で足の踏み場もないトイレをきれいにする運動」へ転換。

 これのヒントが「割れ窓理論」と7つの習慣の「Win-winという考え方」。

・この新しい提案は生徒指導部会も職員会議も大揉め。

  結局は小林の粘り勝ち。「失敗してもしらないよ」で可決。

・やってみたら大成功。何のトラブルもなくトイレはきれいに大変身。

・その後もトラブルなしで服装指導の徹底に成功。

・更に体罰なしの生徒指導にも成功。中退率や問題行動数も激減。

・生徒指導部主任を退いたのちに生徒指導部内に「相談係」を設置して、

 「ただ一人の相談係」に就任。相談室を開設。システムを作成して成功‥

などの話をすると彼は大喜び。

「その話、いいですね~。それを書くだけでも売れるかも‥」

「そうかな?」

「そうですよ。物理授業で有名な小林さんが生徒指導もすごいというのですから」

「あ、そうかあ‥。知られていないよね」

「そうですよ‥(笑)」

 私は「荒れる学校の生徒指導部」で活躍(?)していた時期が11年間。次の高校で5年、更にその次の高校で3年、そして最後が越ケ谷高校で6年。この最後の6年間の授業改善が注目されたことになります。

 しかし、私にとっては授業改善に取り組んでいたのは25年間。生徒指導に取り組んでいたのも25年間。順序でいえば、「荒れる学校での生徒指導中心の11年間」の方が基礎になっていると感じています。その時学んだカウンセリングと、並行して学び始めたビジネス理論が、その後の大胆な物理授業改善につながりました。

 そのころの生徒指導の実績や、活用したスキル、編み出したスキル等々を本にできたら楽しいだろうなと感じました。

 まあ、酒の席での話です。実現するかどうかは全くの未知数ですが‥。

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