うれしい飲み会

【授業研究】講談社で出した2冊の本で大変お世話になった編集の方と久々にお会いして飲みました。相変わらず私のリソースを活かした本づくりを考えて下さっているのはとてもありがたいことです。その情報交換も含めての飲み会です。

 そこに彼が今、関わっている「面白い先生があるるのでお誘いしますね」と、特別支援の先生もご同席。この方の話が実に面白くて、時間があっという間に過ぎてしまいました。私は特別支援の専門家ではないのですが、「みんなが楽しく学べて成績が上がる授業」をつくろうとすると、成績上位の生徒も下位の生徒も、能力や性格の異なる生徒も巻き込むことを考えます。この発想は特別支援教育でも同じことのようです。

 もう一つは「面倒見が良い教育」の落とし穴です。特別支援の指導が時々、「面倒を見過ぎる」傾向にあるようです。子どもたちの「自立」を目指して働きかけているのは素晴らしいことなのですが、その働きかけが「自立を妨げる」ことになりかねないことを特別支援の先生たちは意識しなくてはならないと思います。

 ある「ろう学校」の校長先生が「在学期間の長い卒業生ほど社会適応に問題が生じている」とおっしゃっていたのはとても気になります。普通の学校でも、先生が解説プリントをたくさん作ってあげ、宿題をたくさん出し、それらをこまめにチェックしてやり‥という面倒見の良さが、裏目に出ることもあるようです。

 この視点に立つときに「主体的な学び」を実現するというテーマは実に深いテーマだと感じています。そのためには「先生→生徒」だけではなく、「生徒⇄生徒」の学びをつくりだすことが重要です。これを「対話的な学び」と捉えていると私は思っています。考えれば考えるほど、良く出来たスローガンです。

 常にここに立ち戻る考え方を広げたいものです。

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