執筆しながら閃く

【授業研究】「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」はのんびり書かせてもらうことになって、この3連休にゲラの校正を進めています。その中で閃いたことがあります。

 今回のテーマは「授業者を傷つけない振り返り会」です。10年前に越ケ谷高校授業研究会が編み出して、その後、私が改良しながらあちこちの学校に紹介している方法です。それをたくさんのワークシートと共に紹介することにしています。

 書きながらどうしてもしっくりこないところがありました。それは多人数で行う振り返り会では「良い点を考える」段階と、「質問を考える」段階で短時間のグループワークを入れます。これがいつも私の思い通りにならないのです。話し合いが雑談になるチームが出てきたリ、「コンパクトに発言してください」と指示しているのにグダグダと発言したりすることが起きます。ここは何とかブラッシュアップできないものかと、実践するたびに考えていました。

 もう1つは授業者が手持ち無沙汰になる時間ができていることです。上記の各グループで「良い点を考える」時間、「質問を考える」時間、「ラブレターを書く」時間の3回です。「遊ばせてしまう」ことになるのは、物理授業で「トップの生徒が問題を解き終えてやることがなくなる」ような空虚感を感じていました。

 この2つを解決する方法を執筆している途中で思いつきました。約1年間の執筆中にも何度も考えていて乗り越えることができなかった問題を、校正の段階でスルリと乗り越えてしまった感じです。人間のアタマの働きは不思議なものです。でもこれで、読者の皆さんには最も良い内容を紹介できます。うれしくなってきました。

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