京都市立葵小学校の公開授業

【授業研究】標記の公開授業に参加しました。狙いは2つ。1つは最近、小学校の授業改善にも関わり始めたので、いろいろな小学校の授業を見ておきたいと考えていることです。2つには「小学生に対話のトレーニングとしてアクションラーニング(質問会議)をやっている」という話を聞いてヒントを得ようと思ったからです。

 前者は学校によって子どもたちの様子が違うことは少しわかりました。先生たちが公開授業ではとても張り切っているのは小学校の先生たちに共通することかな‥と感じました。中学校、高校と進むほど先生たちはあまり変化しないように感じます。

 研究対象の「対話の時間」よりも、通常の教科科目の授業の方に興味がある私はそちらの方に重点を置いて見学しました。こちらの方は先日見学した津田学園の小学校の授業の方が活性化しているような気がしました。これはどう理解するべきか、今後の研究課題です。

 アクションラーニング(質問会議)の授業では私が作ったワークシートによるセッションが進められていました。小学4年生でも「できる」と言えばできますが、色々な面でもう少し工夫すべきと感じました。

 大きなヒントを得た部分もありました。子どもたちは「個人の問題提示」の形式なのに、なんとなく「チーム課題」的な問題提示をしていることです。もしかしたら、「チーム課題」から始めた方が導入しやすいかな?と感じました。

 私の物理授業も私の「活動中の振り返り」は最初に「チームで協力できていますか?」です。これは「チームを意識させる」ことになっています。その方が「気が楽」「個人の負担が少ない」「特定のメンバーが責められた気がしない」「安全安心の場を維持しやすい」からです。「個からチームへ」ではなく「チームから個へ」の方が簡単で、短時間で効果が出やすいという側面もあります。

 新年度の大学授業でチャレンジしてみようという気になってきました。

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