津田学園に伺いました

【授業研究】これまで全体研修を何回か行ってきた学校ですが、個別指導をを依頼されました。私も色々な学校で結局は個々人に対する個別指導が必要だと思っていたところなので、お引き受けすることにしました。

 ただ、できるだけたくさんの先生たちの個別指導をどうするか、は大きな課題でした。これまでに1コマの授業時間帯に数クラスから十数クラスを見学しながら、評価していくことはしてきましたから、私自身の観察スキルはある程度上がってきているのは実感しているので、これにチャレンジしました。

 1時間目に4人の先生の授業を見学、2時間目にこの4人の先生たちの授業の振り返り。メモを基に、1人の先生に3~4分で私の気づきや改善すべき課題を伝えます。次の5~6分で気づき・感想・質問をしてもらいます。これを4人の先生の合計で約40分間実施。残りの10分程度で、授業者以外のまわりで見ていた人たちからの質問に回答します。

 3時間目に授業見学、4時間目に振り返り。5時間目に授業見学、6時間目に振り返り。放課後は全員に集まってもらって振り返り。まずは、授業ををして私がコメントした先生たちに一言ずつ発見してもらいます。内容は➀小林のコメントで印象に残ったコメント、②気づきたことや感想、③これからやろうとおもったこと、です。

 それを聞いてグループごとにシェア。その間に私は次の講義に向けて板書。そして、約20分間の講義、15分間程度の質疑応答、終了は17時半でした。

 朝、8時半からのほとんど休みなしの強行軍でしたが、私にとってはとても大きな学びになりました。授業見学のスキル、伝達の方法をほぼ確立できたと感じました。授業者からは「1時間の授業中に何人かを並行して見学し、それぞれの授業には3~4回断続的な短時間の観察。それなのに的確で鋭い観察と評価や指導をされているのに驚きました。何をどう見るとそんなことができるのですか?」と質問を受けました。別の方には「研修会のたびに小林さんが進化していると感じます」とも言っていただきました。

 前段の質問に対する回答はここでは省略しますが、この観察スキルは授業スキルの延長です。授業の構造化がかなり整理できたので、そこで必要なスキルが整理できました。このスキルが授業研究や授業者指導にも適用できることも確認できました。私のスキルと理論が一段アップしたと感じました。

 空手の修行をしていた時の「一段階強くなった」と実感した時の感覚によく似ているのです。これからそれを少しずつ文章化していこうと思います。このトレーニングができたのは多くの学校に呼んでいただき、たくさんの授業を見せていただいたおかげです。今回の津田学園での個別指導を軸とした研修会の設定も大きなトレーニングになりました。お世話になっている多くの皆さんにお礼申し上げます。

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