授業見学の目的は?

【授業研究】執筆中の「アクティブラーニング入門3」のテーマは「組織的授業改善」の具体的な方法や考え方がテーマです。私の物理授業と同じように「対話を促進する仕掛け」をつくり、「振り返りと気づき(メタ認知?)」を促進することで、組織と個人の「主体的な学び」が起きるようにしていく方法です。の強みはすでにあちこちで実践して成功してきている方法であることです。

 これを書いていくうちに改めて疑問に感じたことがあります。研究授業などで他者の授業を見ている先生たちの意識し何なのだろう?ということです。私は、多くの研究授業を見学しているときに、「見学している人たち」の見学も怠りません。

 そうしていると、生徒と同じように授業を受けているような人、生徒とおしゃべりに来ている人、他の先生たちと雑談している人、教室の片づけをしている人、生徒の服装や態度をチェックしている人、授業者の評価をして記録している人、あら捜しをしている人‥などなどです。

 私は現役のころは「自分の授業改善のヒントを得る」ことだけを意識していました。自分と違うところを見つけると、「なぜ?」「この効果は?」「この行動の意図は?」「同じ場面で私はどうしているかな?」「私なら次にどうしようか?」‥と考えていました。グループワークが増えてくると、「生徒たちは今どんな気持ちなんだろう?」「なぜこんなに集中するのだろう?」「雰囲気がかわったのはなぜだろう?」などと考えていました。

 最近は指導助言もしなくてはなないので、感じたこと・気づいたことをすべて伝えているわけではなく、授業者の状況・経験年数・スキルのレベルなどに応じて、「伝えて役に立ちそうなこと」だけに絞り込んで伝えるようにしています。

 これらのことは、カウンセリングをしている時とほとんど変わりません。或いは空手の試合をしている時の心持ちともよく似ています。このあたりのことを今書いている本に織り込みたいものです。

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