【授業研究】少し前に生徒向けの授業を行ったときのリフレクションカードで気になるものがありました。
「この時間で私たちが失ったものは大きい」
「小林先生の授業が悪かったわけではないのだけれど、やる気のない生徒に何をしても無駄だと思った。今度こういうことをするときには希望する生徒だけでやればよいと思う」
「先生たちの意向で生徒の1時間を奪うのはどうかと思う」
「たかが1人の高校生の意見ですが、耳を傾けてもらえればうれしいと思いました」
この日は他のクラスは5時間で終了にして返して、この物理のクラスだけが6時間目の授業を行いました。そのことがこの生徒には何か不都合が起きたのかもしれません。「失ったものは大きい」というくらいですから、この生徒にとってはとても大事なことがあったのではないかと思います。そのことを先生に言うこともできなかたのかもしれません。もしかしたら、言ったけど欠席を認めてもらえなかったのかもしれません。
私も高校生の時に、日曜日に先生たちの研修会に呼び出されたことがあります。多くの先生たちが取り囲む会場で、私たちのクラスだけが「大先生」の授業を受けるというものでした。しかも、英語が苦手な私が指名されて答えることができず恥ずかしい思いをしました。それなので、生徒たちをモルモットのようにすることには抵抗があります。そのことはいつも気にしていたつもりだったのですが、回数を重ねるごとに少しその感覚がマヒとしていたようです。
今後の「生徒向け授業」については、現場の先生たちに少し配慮してもらうようにしていこうと思います。また、私が何を意図しているかを生徒たちに事前に知らせることも必要だと感じました。この生徒は、名前も書いてくれています。学校あてに手紙を出そうと思います。うれしいリフレクションカードになりました。
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