案外進んでいる!

【授業研究】横須賀市立横須賀総合高校のスーパーバイザーも務めています。昨日は今年最後の打ち合わせ&忘年会。打ち合わせで見せていただいた教員アンケート分析は、確実に上方に向かっています。管理職などの観察実感でも上向きです。ほっとしました。私はなんとなく勢いが足りない感じがしていたからです。

 忘年会に行くと具体的な話が続々です。「あれがうまくいった」「生徒がこんなに変わって」「来年はこれにチャレンジする」‥などの話が続々。大いに盛り上がりました。‥ここでの話は「少しは上向き」というレベルの話ではなく、多くの実践がすでに行われうまく行っていると感じることができました。壁にぶつかっているのでどうすれば良いかアドバイスが欲しい‥という質問もありますが、いずれもある程度の実践がないと出てこない質問です。

 これらのことから気づいたことがあります。私は色々な学校を見ているので、どうしても比較してしまいます。「あの学校よりこの学校の方が進んでいる‥遅れている‥」と評価的な視点を持ちがちです。この見方に2つの問題があります。

 第1は「部分的な現象だけでは判断しにくい」ということです。私のような外部の人間は「誰かの判断・評価・解釈」を聴く/読むことから状況把握が始まります。そこには悪意ではなくても、その人一人ひとりの独自の観点が入ります。それを全面的に受け入れていくと事実が歪んでしまうというこです。私はここをできるだけ「生の事実」を見ることで整えようとしています。それが研修会の時間より早く行って「授業を見学する」ということであり、てきるだけ多くの先生たち話すことです。

 第2は「現場には現場ごとの文化がある」ということです。みなさんが明るく仲良さそうな現場もあれば、なんとなくぎくしゃくしている現場もあります。表面的にはみんながスマートに精力的に仕事をしているように見えても裏ではヘトヘトになっていて、愚痴ばかりの現場もあります。一気呵成に成長する現場もあればゆっくりじっくり成長する現場もあります。

 私は同じ私が指導するのだから「私のやり方で指導する」という気にはなりません。その現場の文化に合わせて、無理がなく継続的に成長することを支援したいと思っています。

 最近は色々な現場に継続的に伺うことが増えてきたので、こんなことを理解できるようになってきました。ありがたいことです。授業改善には個人的にスキルを手ほどきする側面も必要ですし、組織的に支援する側面も必要です。いずれの側面についても更に勉強を積み重ねていきたいものです。

 

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