山田さんの告別式とその後

【山田さんの思い出➈】23(金)告別式。満面の笑みをたたえた遺影とうたたねをしているような穏やかな寝姿が救いでした。喪主のご主人が「闘病の苦しみから解放されて良かったと思う」とご挨拶されました。温かい言葉でした。香典返しが全く足りなくなりました。それほど山田さんの人柄に惹かれて多くの皆さんが参列したということです。

 そのまま帰るのは辛かったので、税理士のHさんと授業研究仲間のTさんをコーヒーに誘いました。しばらく語って落ち着きました。その日からこの連載「山田さんの思い出」を書き始めました。最初は1~2回のつもりでしたが結局も9回も続けてしまいました。お読みいただいた皆様にお礼申し上げます。

 その間、facebookやメールで多くの皆さんから励ましをいただきました。ご心配もいただきました。ありがたいことです。感謝申しあげます。

「身近な人の死はこたえますが、先生の力を必要としている人が全国にいます。
 気持ちを強くお持ちになって、健康にくれぐれも留意なされて下さい」

 このメッセージは背中をバンと叩かれた気持ちがしました。山田さんも、きっとそう言うだろうと感じました。

「秘書として、先生がお仕事に専念できるように雑務をシステム化し、

 さらには誰にでも引き継げるように工夫をされていらっしゃった‥

 なんだか、山田様がなされたことから教育に通じるものを感じました」

 このメッセージにははっとさせられました。山田さんは私にああしろこうしろということはありませんでした。しかし、この4年間を通して私は様々な側面で山田さんに育てられた気がします。感謝しつつ、多くの皆さんからの期待に応える仕事を続けたいものです。

 山田さんが亡くなってから今日で11日目になります。そろそろ後ろを振り返ることをひと区切りして、前を向いて歩くことにします。ご心配をいただいている皆様、支援の提案をいただいている皆様、本当にありがとうございます。[この項終わり]