話をさせるより質問が大事‥

【授業研究】ある研究会で「生徒たちがグループ席にしてもなかなか発言しない」ということが話題になりました。私の物理授業ではその心配はほとんどしてたことがありませんでした。その理由は私は「(生徒たちが)話すことより質問を重視していた」からではないかと思います。

 態度目標は「しゃべる、質問する、説明する、動く(席を立って立ち歩く)‥」の順番です。最初の「しゃべる」は「話す、発表する」ではなく「雑談・あいさつなど」のレベルです。真面目な話をする最初は「質問する」にしていました。「これわからない。どうすればいいの?」が言えることを最重要視していました。

 そのためにたくさんの仕掛けをしていました。「誰にとっても不足気味の説明」は「わからない」が言いやすくなります。「私もわかんない‥。これかなあ?」「このページのことじゃない?」‥などとみんなが「わからない」が言いやすくなりました。

 最後の確認テストは「練習問題と同じ」。採点方法は「間違いがあっても100点になる方式」。これらの全ては「生徒たちが自己開示できる」ように配慮したものでした。他にも最初の時間のワークやコンセンサスゲームの実施‥あらゆることを「質問しやすくする工夫」をしていた言っても過言ではありません。

 「対話:ダイアローグ,dialogue」の本質は「説明する、発表する(プレゼン)」ではなく、「1人ではできないことができるようになる」ことです。そのきっかけは「質問から始まる」のだと私は思っています。ますます「質問の大事さ」を感じることが増えてきました。

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