授業体験の「振り返り」をブラッシュアップする(1/4)

【授業研究】昨日の気づきは私の今後の研修会の構成を変えることになりそうです。これまで研修会の中で初めに行う「入門講座」では「授業体験」を入れていました。単に「体験して楽しむ」だけでは学びにならないと考えている私は、体験の後に「振り返り」を入れていました。その視点は「コルブの経験学習モデル」に沿っていました。

 つまり「生徒役として感じたこと・気づいたことは何ですか?」→「教師(授業者)として気づいたことは何ですか?」→「自分の授業でやってみようと思うことは何ですか?」、と段階を追って問いかけていました。

 一方で私は授業の中では「対話的な学び」を促進することに重点を置いた「しかけ」「しくみ」を入れ、特に「態度目標」を設定しこれに沿って「質問で介入」しながら進めていました。その狙いはこれらの活動により「主体的な学び」と「深い学び」は実現できると考えていたからです。

 上記の「振り返りの仕方」と「対話的学びが、主体的な学びと深い学びを促進するという仮説」は微妙にずれています。これをわかりやすくするためには「振り返りの仕方」を「対話的な学びが主体的な学びと深い学びを促進することを確認する振り返り」に合わせるとよさそうです。

 となると振り返りの構造はすっきりします。

振り返りを以下の4つの段階に分けます。まずはその1です。

1 「対話的な学び」は実現しましたか?

  (「対話的な学びが実現した」とは具体的には

            以下に挙げる活動ができたということです)

      ➀おしゃべりができた。②友だちに質問ができた。③友だちの質問に答えた。

   ④立ち歩いて他のチームの人と話し合いができた。

   ➄チームに貢献できた。

    a 互いの考えを比較できた。  b 多様な情報を収集できた。

    c 思考を表現に置き換えることができた。

   (模造紙等に図・絵・式などを書いて説明できた。身体を使って表現できた)

    d 多様な手段で説明できた。

   (言葉で説明する、図や絵で説明する、道具を用いて説明する、教科書等を使う)

  e 先哲の考えを手掛かりとする。

   (法則や原理に基づいて考えたり説明する、名言などをヒントにする)

  f  共に考えを創り上げる。

  g 協働して問題解決する。

  (※➀②‥は小林独自の表現。

    a,bc‥は「独立行政法人教員研修センター」資料より引用。

    但し( )内は小林の補足)

[この項続く]

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