弁証法の効果

【授業研究】仙台フォーラムで授業改善をベースにした弁証法入門講座を初めて行いました。参加した皆さんに、納得してもらえるかどうか心配だったのですか、「役に立つ」「深く考えるきっかけになる」と言われたのはうれしいことでした。

 事後の質問に答えながら、私にも気づきがありました。

「生徒は思考力などもつけたいけど入試の点数も上げなくてはいない、と言います。

 これも矛盾なのですよね」

「そうですね」

「どう指導すればよいのですかね?」

「両者を敵対的矛盾としてとらえると、解決策は〈切り離す〉ですよね。

 それをやると〈点数を取るためにやる〉か〈大学は諦める〉になりますよね」

「ということは非敵対的矛盾としてとらえるですか?」

「その方が良いですよね。〈思考力もつける〉し〈点数もあげる〉と」

「うーん、それを生徒たちが受け入れますかね?」

「これは高校生のときだけでなく、人生はいつでも〈目の前のことに対処する〉

 とともに〈将来に備える(将来につながってしまう)〉という

 矛盾の連続だととらえさせたらどうですかね?」

「ああ、確かに。生きるということは〈矛盾〉と言えますね」

「生徒には矛盾は運動・変化・発展の原動力だから、

 みんなが生きる・成長する原動力とも言えるんだよと言うのはどうですか?」

「ああ、矛盾をダメなことととらえないで、肯定的にとらえるということですね」

「そういうことです。それだけでも気持ちが変わるような気がします」

「なるほど。試してみます」

 弁証法的な考え方が高校生の積極的な生き方にもつながるかもしれないと感じた瞬間でした。これをきっかかけに弁証法について改めてじっくり考えてみようと思います。

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