【授業研究】テレビを見ていたら高校生が外国人観光客に原爆の悲惨さを伝えて、「平和について相互理解を深める」という活動をしているという報道でした。何気なく見続けていると高校生が以下の発言をしました。
「自分たちの意見だけをいうのでは良くないから。自分たちの意見を言ったら、相手にも意見を言ってもらうことを心がけています」とインタビューに答えていました。
私は、これが多くの人たちの「対話のイメージかな?」と感じました。要するに形式的に同じだけ発言すればよい、という感じです。同じ回数、同じ時間を発言できれば「良い話し合い」というイメージ。でも、それでは「対話によって相互理解が深まる、自分自身の考えに変化が起きる、両者がそれぞれに変化・成長する(弁証法ではこれを「対立物の相互浸透の法則」と言います)」という構造にはなりにくいものです。
てはどうするか?昔は討論してました。相手の論を批判します。これでも効果は上がるのですが、「敵同士」になりかねません。相互理解より、相互攻撃になります。傷つくこともしばしばです。それがいやなので互いに「当たり障りのない話し合い」になります。これが冒頭の高校生の発言に表れている気がします。
「相互理解、相互成長を実現する対話」には考え方を共有し、質問を中心にしたスキルを共有することが必要です。このあたりを突き詰めていきたいものです。「入門3」にも書くかもしれません。
・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
・渋谷区恵比寿西2-3-14 みくに出版セミナールーム
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