授業者・担任・ミドルリーダー・管理職‥

【授業研究】ある打合せの中で、学校の先生たちに必要なことは何?という話題になりました。そのことがきっかけになり考えていることです。

 臨教審(1984年)以降、スクールカウンセリング、キャリア教育などが学校に入ってきました。「〇〇教育」は100種類もあるらしいと聞いたこともあります。しかし、これらは「教科授業」の外で行われてしました。その結果、教科授業は明治時代とほとんど変わらない授業が続けられてきました。

 ところが、新学習指導要領の「諮問」で「アクティブラーニング」の言葉が出現したとたんに、教科授業の「カタチ」を変える運動がブームのように広がりました。関連書籍は百種類も出版されたと伝えたテレビ番組もありました。

 これにより、まるで今回の学習指導要領は「教科授業のカタチを変えること」に主眼があるような雰囲気になっています。これは「アクティブラーニング」という言葉の魔力だったかもしれません。文科省はそのことばを避けて「主体的・対話的で深い学びの実現」を総則の中核に盛り込みました。これは教科授業のみならず、全ての学校教育活動の見直しを求めていることのはずです。普通に考えるならば、授業者としてのみならず、担任、部活動顧問、進路指導、生徒指導等々の分野でも見直しが必要なはずです。

 年代や立場別にみるなら、初任者・中堅、ミドルリーダー、管理職、再任用、常勤・非常勤講師などのそれぞれの育成方針も見直すべきなのだろうと思います。しかし、ほとんど話題になっていない気がします。これまで話題にならなかった教科授業のカタチを変えることだったのに、突然「そこだけ」が注目されていることは極端に行き過ぎているような気もします。

 もう少し教師の仕事全般を見直したり、必要なスキルの洗い直しやトレーニングメソッドを開拓したりすることが必要な気がします。更には、「教師」の成長、「教師」の育成、などをもう一度根本から考えていきたいと思います。そこには教師自身のキャリア形成を「100年人生」に合わせて設計し直す必要もあると思っています。この夏休みにじっくりと考えたいと思います。

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