ワークシートの裏付けと改良

【授業研究】「アクティブラーニング入門3」を6月中に入稿して8月に発売するという強行軍は、出版部から「無理しないで良いものをつくりましょう」と勧められて、8月末入稿、10月には発売の方向に変更しました。それがよかったと思う体験ができました。

 最近、継続的に伺っているA高校ではこの「入門3」のテーマの1つである「授業見学週間」を実施しました。方式もワークシートも私が提案したとおりです。すると以下の意見が出てきました。

➀この見学用ワークシートはグループワーク主体の授業見学には良いが、

 「ほぼワンウェイの授業」では使いにくい。

②見学用ワークシートを授業者に渡す形式ではアドバイスがしにくい。

 どちらも「その通り」なのです。元々、「ほぼワンウェイの授業」が多い当時の勤務校では別の見学用ワークシートを使っていました。その後、グループワーク主体の授業ではそれが使いにくいことを発見し、改良したのが現在の「見学用ワークシート」なのです。これで「入門3」には両方のワークシートを掲載・解説した方が良いと確信できました。

 「アドバイスがしにくい」もその通りです。元々、そのあとに続く「授業者を傷つけない振り返り会」の「ラブレター」で「アドバイス」も書けるように設定していました。「振り返り会」をやらないとアドバイスはしにくいのです。そこで「振り返り会をやらない時のための見学用ワークシート」を作成するとよさそうだと気づきました。

 このA高校では色々な実践を積み重ねてくれています。おかげて私の方法がうまくいくことの確認ができたり、改善策ができたりしていきます。今回の「授業見学用ワークシート」の記入済みのものもたくさんいただきました。ここれし「入門3」につけるワークシートの記入例として本文中やオンライインで使わせてもらうおうと考えています。実践が進む学校は研究も進みます。

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