「いつもの現場に即した小林さんの話が良いですよ」

【授業研究】少し先の講演会依頼を引き受けました。講師謝金がいつもよりかなり高いので、地元のA先生にどんな団体なのかを質問しました。(謝金が高いのはうれしいのですけどね‥(笑))
 すると伝統のある大きな団体であることがわかりました。過去の講師の記録を調べてみてびっくり。作家・芸能人・研究者などテレビでしか見ない人たちばかりが並んでいます。「どんな話をすれば良いですかね?」とビビる私に、「いつもの現場の話が良いですよ。現場に即しているから、とても分かりやすいし、みなさんにも役立つと思いますよ」とA先生。ほっとします。
 考えてみれば、空手家、高校教師と進んで定年退職したあとに、大学教授、作家、テレビ出演とアイデンティティーが揺れる経験が続いています。でも、そのたびに、周りの人たちのおかげで立ち止まります。結局、自分ができることをやるだけ、と。在野の唯物論弁証法の達人・ディーツゲンの名言「ガラス玉は真珠をきどるときに初めてニセモノになる」を思い出します。