授業のためのスキルトレーニング?

【授業研究】2年間、名古屋で継続しているAL学習会の3年目の持ち方について会議を行いました。今回はリードしてきた私たちで決めるのではなく、熱心な若手の意見を尊重しようという方向でした。2時間の話は活発で、色々な意見が続出しました。その結果、おおむね、計画が整いました。
 その初回テーマは「AL型樹授業に必要なスキルトレーニング」となりました。拙著「アクティブラーニングを支えるカウンセリング24の基本スキル(小林昭文著/ほんの森出版)」をベースにやって欲しいということです。
 これは、私にとっては全く新しい挑戦になります。会議の中では「いきなり知らない年配の人とペアワーク嫌です」という意見もありました。これはたぶん、カウンセリング・トレーニングなどのペアワークが内面に触れそうな話題でペアワークを設定する傾向にあるからでしょう。「授業中にカウンセリングはしない」という私の方針とは異なるものです。でも、このような意見は貴重です。
 今思いついているワークの概要です。
(1) 基本的に4〜6名のグループワークにする。
(2) 安全安心の場を維持するために「自分の本音」をだすワークではなく、
「他者の役割で行う」ロールプレイを中心にする。
(3) 基本スキルの1つ1つを、3段階で行う。(「傾聴」を例に)
   第1段階 「傾聴」の説明を聞く、基本ワークをグループ内で行う。
   第2段階  (AL型)授業で「傾聴スキル」が必要な場面を設定して、
         授業役と生徒役の状況設定型のロールプレイを行う。
         振り返りを行う。
   第3段階  担任指導、部活動指導などの場面で役立つトレーニングへ拡大。
         困った生徒役と担任役などのロールプレイを行う。
         振り返りを行う。
 昨日から今朝までの思い付きにしてはなかなかいいかも‥と自画自賛です(笑)。拙著を1冊分ワークにしたら、すごい分量になりそうです。
 この中には「正しい日本語で説明する」「コンパクトに説明する」などの基本スキルも必要です。思わぬことでとても楽しい課題をもらいました。名古屋でのAL学習会は3年目で質的な向上ができそうです。昨日お集まりの皆さん、ありがとうございました。新プログラムをお楽しみに。