空手部の後輩？！ - 授業研究AL&AL

【授業研究】群馬県立吉井高校の講演会には、吉井高校以外からもたくさんの先生たちがいらっしゃいました。慌ただしい終わり方だったにも関わらず、多くの皆さんがリフレクションカードを出してくれていました。その中に、驚きのコメントがありました。

　「埼玉大学空手部に在籍しておりました。その際はお世話になりました」

　え？‥そのあとを読むと、私が空手部の監督だった時の空手部員だった女性でした。1年間でやめていたようです。12年間も空手部の監督を務めていた私は多くの部員に会っていたので、全員を覚えているとは言い難いのが実情です。でも、名前にはうっすらと覚えがあります。

　たぶん、30年くらい前のことです。どんな気持ちで講演している私を見ていてくれたのでしょう？当時の彼女には「こわい空手部のカントク」だったと思います。そのカントクが「おしゃべり、立ち歩き自由」の授業を実現して、大学教授になり、本も書いている‥なんて意外過ぎる展開だと思います。

　ついセンパイ気分になります。「遠慮しないで声かけろよ‥」と言いたくなります。でも、それは無理な話なんだろうなあ‥。「飲みに行くぞ」と誘いたい気分ですが、それまた失礼なことなのかもしれません。迷います。

　いずれにしても、うれしいコメントでした。学生のときには、社会人のセンパイは「すごい人」に見えます。しかし、自分が卒業して社会人になってみると、あの時に「すごい人」に見えていたセンパイが、それほどではないことに気づいて、少しがっかりすることもあります。そうではないセンパイでいたいと思い続けてきました。果たして、彼女にはどんなセンパイに見えたのでしょうか？がっかりさせていないことを祈りたい気分です。

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