「100歳まで生きなくていいです」

【授業研究】大学の授業=ロジカルシンキング実践の第2回。前回のリフレクションカードを取り上げて、質問に回答したり、コメントをします。

 その中で大きな問題だと感じたのが以下のコメントでした。初回の講義では、リンダ・グラットンのLIFE SHIFT を取り上げて、「100年人生」の話をし、「マルチステージの人生」を生き抜くためにも、考える力を鍛えましょう、という話をしました。

 これに対していくつもでてきたコメントは‥

「私は100歳まで生きなくてもいいです」

「80歳くらいで死にたいです」

などでした。

 これは老人問題のレポートで良く出てくる「長生きしたからって何がいいんだろうね」「早く死にたいのに、身体は元気でなかなか死ねないんだよ」「健康で長生きなのは不幸かもしれない」などのコメントに共通する気がします。

 まだ、20歳の学生たちが、こんなに「老人のように」感じていることに愕然とします。しかし、それは現在の社会情勢を見事に反映しているのもよく理解できます。授業改善は、このあたりの根本的なことを見据える必要があります。この授業の中で、学生たちに少しでも明るい希望を持たせたいと強く感じました。

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