話す速度

【授業研究】研修会後のリフレクションカードを読んでいると私が話す速さについてのコメントがしばしばあります。

「小林さんの話す速度が速いので緊張感があり、よかった」

「話が速く、時々ついていけなくなりましたが、プリントがあるので理解できました」

「小林さんの繰り返しのない話し方は、すっきりしていて理解しやすい」

 カウンセリングの訓練をしている時は「ゆっくり」話すのが当たり前でした。これは、クライアントの気持ちを汲み取るうえでも、クライアントが自分自身を振り返り気づきを得るためにも必要なことです。「読み聞かせ」などでも、作品を聞きながらイメージを膨らませていくのには「ゆっくり」が必要だと思います。

 しかし、授業などで多くの生徒たちに「情報伝達」をするときは違うと思っています。テレビ等のニュースではアナウンサーたちの話す速度はかなり早くなっています。若い人たちyoutubeの動画講義を見るときには、「1.4倍速で見るのがフツー」と言います。試しに、私も録画したテレビのニュースを見るときには、1.4倍速で見ていますが、フツーに聞き取れます。「話す速さより、聴く速さの方が速い」ということです。

 「ゆっくり話す」「繰り返し話す」方が生徒たちは理解する、というのは条件次第です。私たちは必要に応じて、どちらのスキルも使えるようにする必要があると思います。

「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

f:id:a2011:20170719070800p:plain