「学びは個別!」

【授業研究】昨日は本学フォーラムでした。授業体験のひとクラスのコーディネーターとして担当する仕事以外には特段の仕事がなかったので、参加者に近い形で登壇者の話をゆっくり聞くことができました。

 最後は苫野一徳先生の「哲学」の講義。深遠な話を50分で、というのがそもそも無理な気もしますが、それでも必要なことは「学びの個別化、協働化、プロジェクト化」との発言は実にコンパクトで明瞭な提言でした。

 そして、私が10年前に作り上げた授業でやっていたことは、ほぼその形になっていたと感じました。とりわけ「学びは個別」に心強く感じました。私の物理授業でしばしば指摘されるのは「最後にまとめをまなさないのですか?」「最後は発表させないのですか?」です。私は「物理というコンテンツの学び」も、「態度目標に提示したプロセスの学び」も「個人の中でしか起きない」と理解していましたし、「個人が(文章化するなどして)意識化できれば良い」と考えていました。それが「私だけの思い」ではなく、「哲学的な一般化」をしてもらえた気がしたからです。

 講演ののち、たくさんの人が苫野先生の著書を持っていきサインをもらっていました。そこに手ぶらで行くのは少々気が引けたのですが、「名刺交換を‥」とずーずーしくご挨拶に伺いました。すると「あ、いらっしゃったのですね。お会いしたかったのですが、お会いできないかと思っていました。ご著書読ませていただいています」とお返事。うれしい限りです。熊本生まれであること、しばしば帰郷するので、それに合わせて大学に伺います、とご挨拶しました。次にお会いするのが楽しみです。

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