私は恵まれていました‥

【授業研究】最近になって、私が約10年前にあの授業ができたのは実に恵まれていたのだと思わされることが多くあります。しばしば伺っているある県の公立高校で今年度になって「ようやく職員全員にノートPCが1台ずつ貸与されました!」と喜んでいらっしゃいました。私は思わず「今ごろ?!」と答えてしまいました。失礼なことをしました。m(__)m

数日前、別の県の公立高校の先生と話していたら「私の学校では、県有備品のデスクトップPCが職員4〜5人に1台しかありません」との話。「え?じゃあ、新しい授業にどう対応しているの?」と尋ねると「個人持ちのノートPCを職場において使っています(許可されている)」とのこと。更に「プロジェクターも少なくて争奪戦になるので一部の人たちはマイプロジェクターを職場において使っています(管理職は黙認らしい‥‥これも公私混同なんですけどね‥)」「プリントもあまりたくさん使うなと言われています」なども。
 
驚きました。私には機器の問題もプリントの問題も全くありませんでした。この授業を始めるときに恐る恐る教頭先生に「プリントの枚数が増えそうなんですが、いいですかね?」「それ生徒のためになるの?」「それはもちろんです。成績向上の効果は上がります」「じゃ、問題ないよ。自由に使ってください」‥で終わりでした。
 
色々と根回しをしたこともありますが、私は最初から(約10年前)物理室には県有備品のノートPCとプロジェクターは常設。仕事用の県有備品のノートPCは物理準備室と職員室に置き2台を使っていました。その後は、懸賞金付き論文で稼いだお金を基に、物理室には校内最高スペックのプロジェクター、大型テレビ+レーザーディスク・DVDプレーヤー、実体投影機(ビューアー)などが整備されていました。整ったのは、6〜7年前です。
 
自分がとても恵まれたいたことに改めて感謝します。埼玉県の教育行政が進んでいたこと、管理職が理解支援してくれたこと、同僚が様々な相談に乗ってくれたこと‥‥感謝感謝です。一方で恵まれない環境で頑張っている先生たちに頭が下がります。どうぞ、無理のない範囲で、少しずつ進めてください。