「薄くて内容のある本」

【授業研究】アマゾンの拙著「アクティブラーニング入門」のページのカスタマーレビューが増えました。
「大学・大学院で教員をしています。本書は高校教員を第一の対象としているようですが、大学・大学院でも大いにあてはまる内容だと思います。」
 大学院でも当てはまる‥はうれしいことです。中学校や小学校でも、高専・専門学校で当てはまると言われたことがあります。
「アメリカの中レベル以上の大学だと、教員から「何か質問がありますか?」と聞く間もなく、学生からどんどん質問や意見が出て、その発言を受けて別の学生がまた別の質問、意見が出ていく・・・いわゆるディスカッションが自然に成立するので、教員は方向性のかじ取りだけすればよいのですが、日本の大学でそんな状況は夢のまた夢。」
 これは多くの方が言います。だから、アメリカの先生たちがやっている授業方法をそのまま日本で実施することは難しいと思います。そこに「日本の先生たち」向けの入門書が必要なのだろうと思います。そのことは、シャイな民族が多い東アジア全体にも役立つのではないかと思っています。
「クラス全員の前で手を上げて発言する勇気はないけれど、グループの中でなら発言できるので、これまでも自己流でアクティブラーニングを取り入れてみてはいました。入門編ということですが、読みながら、もっとこうしてみよう、と次の授業からトライしたいことがいろいろと思い浮かんできて(これが小林先生のおしゃるところの「気づき」でしょうか)、私自身がわくわくしてきました。」
 「トライしたいことがいろいろと思い浮かぶ…」、うれしい限りです。そうなって欲しいと思って書いた本です。
「何しろ、この薄さがよいですね。生徒たちも、薄くて内容のある教材を求めているのでしょうね。」
 これまた、私たちの狙い通りに「薄さがよい」と答えていただけるのは本当にうれしいことです。「‥生徒たちも同じ」はどきりとしました。「薄くて内容のある教材」‥この意識はとても大事なもののような気がします。
「シリーズ化されるそうなので、今後の続編も期待します。」
 はい、ご期待ください。‥といいながら、数日間、原稿がストップしています。(-_-;)でも、読者の方からのこういうコメントは何と力を湧かせてくれるのでしょうか。うれしい限りです。頑張ります〜(笑)