高校生の質問に答えたら学生から拍手!

【授業研究】時々、高校生が大学の授業体験に入ってきます。リーダーシップベーシックの授業ではアクションラーニング・セッションを毎回実施していますから、高校生もセッションの中に入れてしまいます。学生には「高校生にはきちんと説明して、丁寧にサポートしてね」と指示しています。
 セッションが終わると質問と回答の時間です。珍しく高校生が質問しました。「このグループワークの意義は何ですか?」‥私は一瞬沈黙。SAが「先生、高校生だからね」とサポートしてくれます。「うん。わかっています。ちよっと待ってね。高校生にわかるよな説明を考えますね」
 30秒ほど考えて説明しました。コルブの経験学習モデル、リーダーシップ理論、アクションラーニングなどの用語を一切使わず、「振り返る力」「気づく力」そして「自分で行動を変える力」を伸ばすため…という趣旨の説明をしました。
 すると、学生たちから大きな拍手が沸き起こりました。「え?これは私の回答に対する拍手ですか?」一段と拍手が大きくなり、「そうです」「わかりやすい!」との声も上がります。どうやら私の回答に対する拍手に間違いないようです。少し照れますが、うれしいことです。
 「回答に拍手をもらえるのはうれしですね。ありがとうございます。でも、この回答を引き出したのは高校生の彼女の質問ですね。彼女にも拍手をしてください」。学生が向きを変えて大きな拍手をします。最終回の授業のとても楽しい瞬間でした。