「先生、進路のことで焦っています!」

【授業研究】大学構内で学生に声を掛けられました。「先生、授業でみんなの真剣な話を聴いていると、私はあんまり深く考えていなかったので、とても刺激を受けてしまいました。自分の進路についてどうやって考えていけばよいか、相談に乗ってください」
 この学生は2年生で、私の授業=「リーダーシップ・ベーシック」に出ている学生です。この授業では毎回「アクションラーニング・セッション(ALセッション)」を行っています。ここでは、学生が毎回交代で問題提示者になり、自分の悩みを提示し、メンバーと共に考えていきます。今年の授業は去年と違って話し合いの雰囲気がとてもよいのが特徴です。提示されている問題も、昨年のこの時期は、比較的単純な問題が多かったのですが、今年は深く考えさせられる問題が多く出ています。それが、更に学生の参加態度を良いものにしているのだとは思います。
 その結果が、この授業外での相談になったということです。これは、授業中の出来事が学生にとって、自分の問題として考え続けるきっかけになったということです。そして、自発的に主体的に、その問題解決に向けて行動を始めたということです。これはうれしいことです。授業が学生の学び方や生き方に良い効果を与えているようです。