熊本高専に伺いました。

【授業研究】熊本県熊本市の国立熊本高等専門学校熊本キャンパスに伺いました。高専と言う意味でも、熊本市という意味でも、思い出の深いことがあります。
 私は帯広の中学を卒業して高校に進学しましたが、この時、釧路高専に行くか普通科高校に行くかで迷いました。当時は、釧路高専の方が地元の高校よりも入学試験は難しく、理数系に進みたいと思っていた私にとっては実に魅力的な進路でした。釧路高専の過去問集に収録されている数学の問題は実に難しく、それだけにチャレンジしている時はとても楽しかったことを未だに覚えています。「もしかしら、高専の卒業生になっていたのに‥」という思いが未だにあります。
 更に、地元の帯広柏陽高校に進学すると同じクラスに、その釧路高専を中退してきたセンパイがいました。なぜ釧路高専を中退して普通科高校に彼が来たのかは覚えていませんが、1歳年上の彼のことを私たちは「センパイ」と呼んで尊敬していました。数学の才能は凄まじくて、「やっぱり、釧路高専に合格した奴は違うなあ」と憧れしていました。私に哲学の重要性を語ってくれて、ギリシャ哲学やプラトンを私が読み始めるきっかけを作ってくれたのも、この「センパイ」でした。そんなことを思い出しながら研修会会場に伺いました。(この項続く)