AL型授業の定義

【授業研究】昨日書いたように最近は色々な方が「アクティブラーニングってなにですか?」と質問にいらっしゃいます。その中で気づいたことを1つ。多くの方は「わけのわからないものが入ってきた。また、教育の世界は混乱するのではないか?」と感じるようです。この誤解は解きたいと思います。
 第1は「アクティブラーニング」と「アクティブラーニング型授業(AL型授業)」の定義です。「アクティブラーニング」とはそのまま「能動的学習」のことです。具体的に言えば「ただ聴いているだけではなく、読む・書く・話すなどの活動をしながら学習している」ということです。(精密には後述)
 但し、これは「学習の種類」の区別です。授業者の立場から言えば、生徒・学生に「アクティブラーニング」が起きるようにしている授業のことを「アクティブラーニング型授業(AL型授業)」と言います。従って、AL型授業には様々な要素が入ります。講義も当然あります。ひとまとまりの中に「アクティブラーニング」が起きる要素が入っていれば良いのです。その形式や順序や道具についての縛りは何もありません。(この項続く)
(※精密な定義)一方的な知識伝達型講義を聴くという(受動的)学習を乗り越える意味での、あらゆる能動的な学習のこと。能動的な学習には、書く・話す・発表するなどの活動への関与と、そこで生じる認知プロセスの外化を伴う。(溝上慎一2014)【出典「アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換」東信堂