学生の時間管理の正確さにびっくり!

【授業研究】大学の授業「ロジカルシンキング実践」第11回で起きた印象的な場面についての追加です。この日のワークは次のようになっていました。ワーク1「発表資料作成30分」、ワーク2「チーム発表30分(5チームを1グループにしてある。グループごと)」、ワーク3「チーム内振り返り15分」、ワーク4「リフレクションカード記入10分」。冒頭の説明に10分、移動等のロスタイムに5分をとってありました。
 ワークの最中にはスクリーンやモニターには減算タイマーをずーっと表示しています。学生たちはこれを目安にワークを進めます。驚いた場面は2回。初回はワーク1「発表資料作成」です。これまで、この種のワークは常に遅れがちでした。ところが今回は前チームがロスタイムの範囲内で終了しました。スムーズに次の「チーム発表」へ進みました。
 次に驚いたのが、「チーム発表」の終了時です。終了1分前にはまだ5つのグループの内3つのグループが発表をしていました。私は「遅れるかな?」と思い、次の進行予定の計算を始めました。ところが、その間に学生たちはグループ発表をしてすっとチーム席に移動します。全員着席を見てタイマーを確認すると、残り「10秒」!。
 この移動は見事でした。私もTTのS先生もびっくり。しかも、この間、私は一度も「遅れるなよ」「急げ」などと発していません。11回の「練習」の成果です。学生たちが常に時間を意識して動くことができてきたからです。先生が「早く、早く」と騒がなくてもできるのです。そういえば、最近はリフレクションカードに「時間制限がいやだ」というコメントがくなりました。学生の成長を実感しました。同時に「安全安心の場づくり」と「気づきの促進」の効果を実感しました。