アクションラーニング・セッション学習会

【授業研究】アクションラーニング・セッション学習会を行いました。今日の特徴は私が一度もコーチをしなかったこと。夏の合宿でコーチができるようになった人たちに交互にコーチをやってもらいました。みなさん、お上手。
 私は安心してメンバーに専念できました。そうしてみると、メンバーとして参加することが、質問力の向上や、自分を振り返る力を磨くのに効果的であることが改めて実感できます。さらに、もうひとつわかってきたことがあります。
 同じメンバーで繰り返しセッションをやり、コーチ、問題提示者、メンバーの立場を入れ替えていくと、「対等な人間関係」が実現していくということです。年齢や立場を超えて、「問題を考える」ということだけが共通していくからです。それは当然、「チーム」が生まれてくるということです。
 逆に言えば、これまではコーチができる人はいつもコーチをしていました。メンバーはいつもメンバー。この形式ではどうしても対等な人間関係ではなく、何となくヒエラルキーをつくってしまいます。
 立場を変えて、「問題を考える」ということだけが共通する関係を丁寧に積み上げていく‥この感覚が、「チームをつくる」ということなんだろうなあ‥と感じます。これが、「学習する個人」から「学習する組織」へ移行することなのかもしれない、と考え始めました。
 この発想は色々なところに活かせそうです。大学授業や関わっている様々な研修会や、問題解決のためのチームビルディングなどに活かせそうです。沖縄で2日間講師を務め、戻ってきて大学FDの発表者をやり、そしてこのアクションラーニング学習会でしたから、ちょっと疲れていましたが、とても良い学びになりました。参加したみなさん、ありがとうございました。