「時間が狂っても、やるべきことはやってますよね〜!」

【授業研究】専門学校の研修会に続けてファシリテーターとして参加しています。プレゼンターは私も含めて3人。(私は二役です) そのプレゼンターの1人Dさんが2日目の休憩のときに標記のように声をかけてくれました。
 初日の午前午後も2日目の午前もプレゼンターの発表やグループワークの時間がタイムテーブル通りには進みませんでした。そこで私はファシリテーターとして時間の修正を細々と進めます。初日にはDさんに「前が伸びてしまったから、少し縮められますか?」とお願いしていました。ここはDさんが10分近く縮めてくれたので、そのあとを予定通りに進行できました。ところが2日目はDさんが10分くらい伸びてしまいました。それでも、そのあとの内容を修正して、やるべきことは終わらせて昼休みに入りました。
 これらの経過を見ていたのでDさんは驚いたのだと思います。私は時間に敏感なので、常に予定通りに始めて予定通りに終わらせたいと思っています。内容に少々の変更はあっても、目標はきちんと果たすべきだと思っています。ファシリテーションをやっている時には、この時間の狂いをどこでどう修正して、予定通りに終わらせるかを考えるのが私の楽しみのひとつです。
 Dさんが質問しました。「どうやって、そんな力をつけたのですか?」。私の答えです。
「わがままな生徒たちのおかげです。3年生になると私の15分間の説明の時間にも、色々な質問をしてくれました。テーマに関係あることもないことも。それらにきちんと対応しつつも、15分間の私の説明時間は厳守しました。それが延びると生徒たちの演習時間が減ってしまい、生徒たちからはブーイングが起きるからです。生徒たちの質問や意見をさばきながら、時間を守る練習を毎日のように6年間続けた成果です」
 授業改善は、「生徒も先生も成長する授業」をつくることなのです。