「先生たちの心意気に田舎も都会もない」

【授業研究】新幹線と高速バスを乗り継いで東北の某県に移動しました。研修会は本日の午後ですから、始発でも間に合いそうでしたが、確実性と体力温存を考えて前泊にしました。駅まで迎えに来てもらえたBさんの車でホテルまで送ってもらい、有名なホルモン焼きのお店に行きました。
    途中から物理のCさんも合流して授業について語りづけました。お二人は「こんな田舎に‥」としばしばおっしゃいますが、私は「学校教育に、先生ちの心意気に田舎も都会もないなあ」と感じ始めていました。田舎と謙遜しながらも、語りににじみ出る教育への情熱は誰にも劣ることかなく、生徒の将来を憂い、日本の未来を考える姿勢は尊敬に値します。たぶん、これが日本の底力なんだろうと思います。
    振り返れば私もそうでした。埼玉県越谷市は田舎とは言いにくいですが、都会でもありません。自分の実践と日本の中心とは関係がないと思っていました。ただ、生徒のことは考えていました。「目の前の生徒を大切にする」ことだけが私の意識の中心でした。都会の先生も田舎の先生も「目の前の生徒を大切にして」頑張る点では同じなのだと思います。
    今の私は定年退職し、大学で教える立場になり、現場の先生達とは立場も役割も違ってきました。しかし、「初心忘るべからず」なのだと思います。まだ寒い東北の夜に、ちょっと気持ちが熱くなりました。