「小林さん、誰と話すときも同じだね」

【授業研究】大学の以前から知っている先輩教授と雑談をしているときに言われました。「僕たちと話しているときも、学生と話しているときも、事務やパートの人たちと話しているときも、小林さんの話し方は同じなんだよね。あれはすごいね。いいね」
 ずいぶん前に、別のカウンセリングが専門の大学教授にもほとんど同じことを言われたのを思い出しました。うれしいことでした。
 空手をやっていたころの私は人間には上下や善悪の違いがあると当たり前のように思っていました。そんな考えのまま、カウンセリングの勉強を始めたので最初はものすごいカルチャーショックでした。「人間は対等」と言われると、内心「そんなバカな」と反論し続けていました。
 そんな私が様々な経験を経て人間観は大きく変わりました。その結果の1つが誰と話すときも「人間と人間」として話そうという心構えでした。年齢、性別、役職、立場などを超えて「目の前の人を大切にする」ということを意識し続けました。冒頭の褒め言葉はようやく意識し続けてきたことが、「身についてきた」と言えるということなのでしょう。
 20年間の訓練の成果です。うれしいことです。