「話し合いができない生徒達を話せるようにする方法はありますか?」

【授業改善】久しぶりに元同僚のRさんたちと飲みました。Rさんは越ヶ谷高校で一緒にいる間に、私たちの動きに共鳴して、自分の古文の授業を「AL型」に変えました。その「優しい語り口」と「緻密な論理立て」が私にとってはとても魅力的でした。
 そのRさんは今年度から転勤して別の高校で実践しています。飲みながら、その実践の話に盛り上がりました。その中で出てきたRさんからの質問が冒頭の質問です。私はこれを聞いたときに、はたと思い出すことがありました。それは、10年程前の実践です。当時の勤務校で、「コミュニーション・トレーニング」をやったときのことです。それは、当時、大学等の入学試験に面接試験やグループ討論などが始まっていました。それに対して、生徒達がとても困っていました。「話せない」「何を言えばいいかわからない」という相談が次々に押しよせていたので、それに対応しようとして、夏休みに実験的に始めたトレーニングでした。
 この時は、カウンセリングの技法と、当時、開発していたキャリア教育のプログラムを併用して、「話せない生徒達を話せるようにする」ことを目標として取り組み、かなりの成果がでました。この詳細はいずれ論じます。Rさんの質問で、またひとつ、授業改善に必要な視点と方法が見えてきた気がします。