現場の状況にフィットした研修プログラムを開発する。

【私の研修プログラム4】私が研修プログラムを考えるときの第2の方針は「当該校の実情に合わせる」ことです。これは一見、第1の方針と矛盾するように聞こえるかも知れません。この意味は、越ヶ谷高校での実践を大事にするものの、そこて起きた結果は越ヶ谷高校の特殊な状況の中で成功したり失敗したりしてのだと捉えています。従って、別の学校にそのまま適用することは危険です。教条主義に陥ることになります。
  そのために、複数回伺うことになる(最初からそういう計画を提示してくれる)学校に対しては特に念入りに、その学校の状況を丁寧に伺うことにします。研修会以前に学校に出かけ、生徒の様子を見せてもらい、授業も見学させてもらい、管理職の方を中心に職員の皆さんとも話をします。そうすると、当該学校の強みや弱み、組織の状態などかわかります。要するにオーダーメイドの研修プログラムを作ると言うことです。
  残念ながら1回だけ伺う学校が圧倒的に多いのが実情です。その際は、「入門プログラム」を実施しています。これだけでも、一定の先生達が実践を始めます。しかし、できることなら、授業改善と組織開発を不可分なものと捉えて、戦略的に取り組みたいものだと思っています。(この項続く)