授業改善と組織的取り組み2

【授業改善】何となくなのですが、授業改善に成功する学校には次の要素があるような気がします。(1)校長が強いリーダーシップを発揮している、(2)教諭で実践している実力者がいる、(3)学校内に自律的な「学習する組織」が動き出す。
  実際には、(2)の「実践している人がいるだけ」ということが多いのです。この場合、1人がまさに孤軍奮闘してもなかなか広がりませんし、続きません。校長のリーダーシップがないという場合の中でも最悪なのは校長が「授業改善」を理解していない場合です。実践者はとても辛い立場になります。若い人はだいたいあきらめてしまいます。ベテランの一部はしぶとく校長の交代か自分の転勤を狙っていますが‥。もったいないことです。
  逆に、(1)の校長が強いリーダーシップを発揮していると学校全体が動き始めます。特に私立高校の場合、その力強さはすごいものがあります。私が関わっているいくつかの私立高校は短期間で大きく変わりつつあります。
  それらの中で私が強調したいのは、(3)校内に自律的な「学習する組織」をつくることです。校長のリーダーシップが強いだけだと、「校長に言われるからやる」人たちだけが増えます。この人達の一部は「校長が替わったらやらない」と公言することもあります。つまり、「言われたからやる」けど、「自分自身で意義があり重要な活動」「自分自身の学習・成長に価値がある活動」とまでは思えないのでしょう。
 逆に、「学習する組織」が校内にできるとあとはぐんぐんです。私は外部のアドバイザーとして学校に関わるときに、3〜4ヶ月でこれを実現したいと思っています。試行錯誤を経て、その方法も見えてきました。その方法を少しずつ、明らかにしていきたいと思います。