滋賀県理科教育授業研修会に伺いました

【授業研究】滋賀県立河瀬中学・高等学校で行われた標記の研修会に参加しました。4時間目に中学校の理科(物理)と高校の化学を参観し、5時間目に全員で高校物理を見学しました。その後、理科の皆さん中心で「振り返り会」を行い、最後は中学・高校全員の皆さんが集まって、講義を行いました。

 最も驚いたのは高校物理でした。事前にも物理のA先生は「小林先生の本を読んで実践しています」と聞いていました。校長室でもその話でした。「前任校でも小林さんの講演会を聞き、本を読み、チャレンジしたらしい。今年度、本校に来てからも続けている。彼は小林さんに会いたがっているし、懇親会は『ぜひ、隣の席にしてほしい』と言っているよ」とのことでした。

 実際、その授業は見事に私の授業のコピーでした。パワポのスライドの作り方も、ほとんどそっくりですし、「態度目標」は全く同じ。15分できっちり説明を終えて、演習、確認テストと進む流れも同じです。

 特に驚いたのは生徒の動きでした。生徒の話し声や動きは、私の授業ではほぼ毎回同じようなパターンで変化していきます。説明を聞くときはリラックスしていて静かです。問題演習が始まると徐々に集中力が上がっていきますが、最初は静か。次にぼそぼそと話が始まり、徐々に話し声は大きくなります。立ち歩きが始まる頃には、ざわついてきますが、集中力も高まります。確認テストを配布すると一瞬沈黙。その後はチームごとに採点し始めるとリラックスして、雑談も始まります。

 このプロセスもほとんどそのままに再現されていました。「対話的な学び」が始まり、広がり深まりながら、「主体的な学び」が進んでいくことがよくわかります。形式だけが私の授業に似ているのではなく、実質的にこれができる授業を見たのは珍しいことです。驚きましたし、うれしくなりました。

 懇親会では隣のA先生と話し続けました。細かな点では私の授業とは違うことが起きていました。その詳細を聞くうちに、いくつかの要素が私と異なっていて、たぶんそのことが原因で、異なる現象が生じているのだろうと思い当たりました。これはA先生にとっても私にとっても新しい気づきでした。いずれどこかで、発表していこうと思いました。

 それにしても楽しい1日でした。他の先生たちとも語り合い、熱心な校長先生との意見交換も楽しいものでした。理科研究会の皆さん、河瀬中学・高校の皆さん、お世話になりました。ありがとうございました。

「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

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みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座3」2017/12/16(土) 組織開発と授業改善 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ https://www.facebook.com/events/125843921436075/

★「入門講座4」2017/12/17(日) 担任の授業改善    13:30~16:30 東京・恵比寿

   「こくちーず」はこちら→ https://www.facebook.com/events/1292314737581533/

 

 

 

 

 

神奈川県立横浜清陵高校に伺いました。

【授業研究】標記の高校に伺いました。研究授業を全職員のみなさんと見学し、そのあとの「振り返り会」を私が進行しながら、ユニークな振り返り会を紹介しました。

 「良い点を伝える」「質問する」をメインとした振り返り会ですが、通常行われている、参観者一人ひとりが意見や感想を言い続けて、授業者は聞くだけ、です。それを変えて、全員に「対話的な学び」を引き起こしていこうとしてる方式です。

 以下、参加者した皆さんからのコメントです。

・1つの質問に1つの答え(1つずつ質問する)がよかった。

・テンポよく進んでわかりやすい振り返り会でした。

・授業者の負担にもなっていなかった。傷つけないがスタートなのはいい。

・「例えば~と考えて」「例えば~と説明して」という指示のおかげで、具体的なイメージをしながら振り返り会に取り組めました。自分の授業中の指示にも活かしたいです。

・授業者が責められないのはいい。責めるのは簡単だが、それが授業改善につながるとは限らないので。

・小林先生は授業が上手だったんだろうと思いました。引き込まれていく感じになったのは久しぶりでした。

・質問の仕方など大切なことはまず押さえて進めていただいたのでわかりやすかった。自分の意見(質問)も言いやすかった。

・質問を促す声かけ、進行だったので他の皆さんの意見が聴けて勉強になった。生徒にもこのようにアプローチしていこうと思った。

・「端的に質問し、答える」というルールでリズム良く進めていたのが良かった。そうでないと長々としゃべる人もいるので。

・参加しやすい研究協議になった。

・最初は資料を見て、「また、教員同士のペアワークか」とウンザリしました。実際はそうではなく、リラックスし、笑いもあり、でも得るところがあった。

・質問は短く、わかりやすく伝えることの重要性を学べました。

 私にとっても、この「振り返り会」の進め方や説明の仕方について、こうすればみんなが理解しやすいのだという発見がありました。「入門3」を執筆する上での大きなヒントになりました。授業者の先生、参加された皆さん、おつかれさまでした。

 「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

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みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座3」2017/12/16(土) 組織開発と授業改善 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ https://www.facebook.com/events/125843921436075/

★「入門講座4」2017/12/17(日) 担任の授業改善    13:30~16:30 東京・恵比寿

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あれあれ?

【授業研究】最近、あわただしく動き回っているので、趣味?のアマゾンランキング・ウォッチングの時間も減っていました。久しぶりに覗いてみると、うれしい異変が。

 今朝(11/14,04:00)のランキングは以下のようになっています。

「入門2」  学習指導15位  全体5,493位

「入門(1)」   学習指導17位  全体5,683位

「24のスキル」 学習指導40位 全体12,414位

「図解わかる本」 学習指導87位 全体26,993位

 「入門2」は7月の発売当初よりも売り上げが伸びているように気がします。実は「入門2」発売と同時に「入門(1)」が再び売れ始めていました。その理由を出版部の人は「みなさんは、真面目だから2を読む前に1を読もうとするのではないかな?」と予想していました。その説によれば、1を読み終えた人が、ようやく2を買い始めたということなのかもしれません。ありがたいことです。

 一方、「入門(1)」は相変わらず「品切れ」状態が続いています。せっかく、申し込んでいただいても、しばらくお待ちいただいているのだと思います。申し訳ない気持ちです。出版部でも努力してくれています。先日も「なかなかシステム上、うまく入りません。特殊な方法で10冊を入れることはできたのですが、焼け石に水、でした」とのこと。もうしばらくお待ちください。

 「アクティブラーニングを支えるカウンセリング24の基本スキル(小林昭文著/ほんの森出版)」がいつの間にか順位を大幅にアップしてきました。こちらは、中級の人たちに好まれていますから、「入門(1)」「入門2」のあとにお読みいただいているのだろうと推測しています。

 そして、「先に生まれただけの僕(日テレ,土曜22:00~)」に登場?して人気急上昇しているのが「図解アクティブラーニングがよくわかる本(小林昭文著/講談社)」です。今朝の順位は少し下がりましたが、昨日は一時的に学習指導で13位でしたから、また、これからも浮上するのだろうと期待しています。

 このように最新の本も、1年前2年前に出した本も、ランキング上位で売れていること、読んでもらっていることは、本当にうれしいことです。12月に入ったら本格的に執筆しようとしている「入門3」「リメイク・担任ができるコミュニケーション教育(小林昭文著/ほんの森出版)」を書き始めるのに大きな力になります。

「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

※画像はアマゾンランキング「学習指導」の場面です。 

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「入門講座2」終了しました

【授業研究】みくに出版さんにバックアップしてもらったセミナー2日間が終了しました。恵比寿駅近くにある自社保有のセミナールームは快適でした。2日間とも当日欠席もなく、定刻に全員が揃いました。みなさんの意欲を感じました。

 同時にいつもと少し違うと感じたのは、大半の皆さんが、初心者だったことです。「どうやっていいか、わからない」「少しやったけど、うまくいかない」「学校全体が授業改善という雰囲気じゃない」‥という感じでした。たぶん、これが現場の実情なのだと思います。

 滅多に今回のような「オープン参加」の研修会講師を務めることがない私です。多くの場合、学校単位か教育委員会主催の研修会講師です。そのため、「学校として意欲的に取り組んでいる」「学校として取り組もうとしている」「希望参加者だけがいる」というケースが多くなります。学校単位では校長を始めとして意欲的なのは当然ということになります。

 当然、私が出会っている人たちは「偏っている」ことになります。実際には、「授業改善の風など全く吹かない学校」の方が多いはずです。個人的に興味を持っていても「実践には踏み込めない」、本は読んだけども「モヤモヤしている」、という方が多いはず。そのことを今回は、とてもよく理解できました。

 その意味で、「オープン参加」のセミナーは価値があると感じました。このセミナーを「初心者対象」にして、時々開催して継続することにできたらいいなあ‥と強く感じているところです。12月の「入門講座3,4」も少し切り口は変わりますが、「初心者対象」で準備をします。案内は最下部にあります。ご覧ください。

 私にとっては楽しい2日間でした。理論的なことも少し前進しました。新しいワークを編み出すこともできました。みくに出版さまと参加した皆様にお礼申し上げます。

 

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みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座3」2017/12/16(土) 組織開発と授業改善 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ https://www.facebook.com/events/125843921436075/

★「入門講座4」2017/12/17(日) 担任の授業改善    13:30~16:30 東京・恵比寿

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みくに出版主催セミナー「入門講座1」を担当しました。

【授業研究】鳥取県倉吉市から移動して、東京・恵比寿での研修会講師を務めました。飛行機が約1時間遅れてヒヤリとしましたが、無事に移動することができました。

 みくに出版社主催のセミナーを担当するのは初めてですし、オープンに参加者を募るのも珍しいことなので、どうなるか不安と期待が入り混じっていました。結局、24名の方がご参加でした。山形や山梨からもご参加がありました。ありがたいことです。

 「小林さんの本を読んで実践していました」「何冊も読みました。著者に会うのが楽しみでした」などの声もたくさんいただきました。少し恥ずかしいですが、うれしいことです。その一方で、「現場では抵抗も強いのです」「なかなか始めることができません」などの声もあります。

 現場は様々な状況にあることを実感します。これから、以下に実践を広めていくか、「生徒が喜び、成績も上がり、学びの質も向上する」授業のスキルをどう高めていくか‥が大きな課題であることを改めて感じます。

 このセミナーは今日も続きます。来月もあります。

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みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 終了しました! 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 今日です! 13:30~16:30 東京・恵比寿

   「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112

鳥取県立倉吉西高校に伺いました

【授業研究】3回目の訪問です。早朝6時台の飛行機で羽田から移動しました。今回は、お2人の授業を他の先生たちと一緒に見学し、その次の時間に振り返り会を行いました。それ以外の時間は、管理職との話し合いや個別相談を行いました。放課後は全員集まっての校内研修。夜は懇親会と盛りだくさんでした。

 特に印象的だったのは、見学した2つの授業でした。生物では10名程度の生徒全員に県支給のiPadを持たせて行われました。その内容はとてつもなく凝ったものでした。エクセル、パワポ、pdfなどの様々なデータが、問題を解くためにインストールしてあります。それらを用いて先生が説明していきます。生徒たちも「よくわかった」と大喜び。このデータ作成は「夏休みから考え始めて‥」「何度も試行錯誤してきた」とのこと。おそらく延べ数十時間をかけているのだろうと思います。

 私はイベント型の授業や、やたらと準備に時間をかける授業にはあまり賛成できませんが、これは立派な「実験的な授業」でした。振り返り会では、理科の先生たちから「あのデータを使って別の方法でやってみたい」という声も上がります。私も少し使い方の提案をしました。このデータを先生たちが共有することで、このデータを使った色々な授業研究が広がりそうです。

 もう1つはベテランの国語の先生の授業。これはもう、そのままテレビ番組で放送したいくらいの素晴らしい授業でした。その授業は私の研修会が刺激になり、工夫を積み重ねてきたとのこと。校長先生との協働もあったようです。「安全安心の場を作る」「対話的な学びを重視する」「生徒の発言を否定しない」「わからないという自己開示もリーダーシップを発揮すること」等々、私の授業と共通する考え方やスキルが満載でした。

 私もこれを見て、「国語の文学作品」というコンテンツを使いながら、生徒に「主体的・対話的で深い学び」を実現させる具体的なイメージが明確になりました。そして、そのために授業者は「対話的な学びの促進」に力を注ぐことの効果も理解できました。大きな成果です。倉吉西高校のみなさん、大変お世話になりました。

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みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 今日です! 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 明日です! 13:30~16:30 東京・恵比寿

   「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112

エデュケーショナルネットワーク主催の研修会

【授業研究】標記の研修会で講師を務めました。都内・近県の皆さんが夕方都内の会場にお集まりです。17時~20時までの研修会はなかなかハードな気もするのですが、50名弱の先生たちが、熱心に参加してくださいました。

 今回はテレビ番組の動画を紹介しながら、新しい授業に考えてもラうなどの新機軸を打ち出してみました。まあまあ、自画自賛してます。終了後はスタッフの皆さんと懇親会。楽しい夕方になりました。 

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みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿

   「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112